「正捕手争いに割って入りたい」育成3年目でA組抜てきの福岡ソフトバンク・盛島稜大は、し烈な正捕手争いを勝ち抜けるか。高谷裕亮コーチからは期待の声
盛島選手は、2022年育成ドラフト14位で沖縄・興南高校から福岡ソフトバンクに入団。この年のドラフト会議で、12球団最後となる126番目の指名を受けて、プロのキャリアをスタートさせた。
入団後は三軍や四軍で経験を積み、昨季はウエスタン・リーグ公式戦3試合に出場。公式戦通算安打は1本だが、城島健司CBOの口から注目選手として名前が挙がり、今キャンプでは育成登録ながらもA組に抜てきされている。
また、今年の自主トレは、同期の松本晴投手とともに“チーム有原”入り。「きっかけは城島さんです。有原(航平)さんの球を捕る機会はめったにないですし、私生活においても学べることがあると思って、参加を決めました。学ぶことは多かったです」と充実した表情で振り返った。
「練習をするなかで、(高谷コーチが)悪かったこと、良かったことをどちらも教えてくださるので、悪かったところを改善していくために、日々動画を撮影して、チェックしながら取り組んでいます」
一方で、高谷コーチは「一軍の選手の技術を見て、何が足りないのかも含めて勉強することもあると思う。盛島には“日々勉強や!”と言っています」と話し、「体がでかいけれど、動きや関節が柔らかいんです。伸びしろがすごくあります。楽しみですよ!」と期待を寄せる。
盛島選手に今季にかける思いをたずねると「一番の目標は支配下です」と即答。「そこから正捕手争いに割って入りたい」と力強い言葉で活躍を誓った。187cm、107kgと捕手として恵まれた体格を生かし、まずは支配下登録へ。そこからさらにアピールを続け、正捕手奪取に向けてまい進する盛島選手から目が離せない。
取材・文 後藤万結子
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