今年のオールスターMVPは誰だ!? 過去のデータから徹底分析
第1回の川上を筆頭に巨人がけん引
【ベースボール・タイムズ】
それに続くのが、パ・リーグの雄・福岡ソフトバンク。こちらは南海時代に広瀬叔功(61、66年)、野村克也(72、77年)、門田博光(76、83年)らが“実力のパ”を見せ付け、チーム名をソフトバンクに変えて以降も、松中信彦(09年)、内川聖一(13年)、柳田悠岐(14年)とハイペースでMVPを獲得している。
さらに阪神には、9者連続三振でMVPをかっさらった江夏豊(70、71年)、3打席連発弾でファンを沸かせた掛布雅之(78、81、82年)のレジェンドたちの活躍もあり、受賞回数はソフトバンクの18回(14人)に次ぐ17回(13人)となっている。
MVPからもっとも“ご無沙汰”なのは?
【ベースボール・タイムズ】
00年代に入り、大阪近鉄も含めて計11球団がMVP選手を輩出しているなか、ロッテは89年の第1戦で、先発して3回2安打無失点、通算16試合目で自身初のMVPを受賞した村田兆治を最後に誰も獲得していない。さらにオリックスは、前身の阪急時代の88年の第1戦で豪快な同点アーチを放った怪力ブーマーが最後のMVP受賞者で、オリックスとなった89年以降の受賞者なし。94年から7年連続で出場し、通算打率3割9分4厘(71打数28安打)を誇ったイチローも、MVPを獲得することはできなかった。
今年のオールスターには、ロッテから投手4人(石川歩、涌井秀章、西野勇士、益田直也)と野手3人(田村龍弘、鈴木大地、角中勝也)の計7選手、オリックスからは投手1人(塚原頌平)、野手1人(糸井嘉男)の2選手が出場。中継ぎ投手のMVP受賞が困難であることを考えると、目下パ・リーグ首位打者の角中と“超人”糸井の爆発に期待したいところだ。