ル・マン24時間レースは真夜中へ突入 深夜のベストスポットと盛り上がる観客

田口浩次
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提供:トヨタ自動車

ル・マン24時間レースはナイトセッションへ入った 【写真提供:トヨタ】

 ル・マン24時間レースも約10時間が過ぎ、午前1時となった。ここでまだ、向かっていなかったカート場や観覧車に向かった。まずは向かったのは常設のカートサーキットがあるエリアだ。ここの途中には、各自動車メーカーやスポンサーがVIP向けのパビリオンを展示している。残念ながら入場券で中に入ることはできないが、これらのパビリオンは、外側にマシンを展示してあったりして、記念撮影スポットとして機能している。目立つのはフォード、トヨタ、アウディ、ミシュラン、そしてシェルのブース。ポルシェはポルシェコーナーの位置にパビリオンを準備している。

 フォードのパビリオンではGT40を展示し、さらに全面LEDで映像を流すなど、日が落ちてから、人が集まるような仕掛けがあった。トヨタのパビリオンは、ほんの少し縮尺が小さいTS050を展示していた。ミシュランでは、コンセプトカーを展示。そして、アウディは、パビリオン前に各クラスの新車を展示していた。
 しかし、すでに午前1時だというのに、人出は相変わらず多い。ただし、昼間と違って、明らかに酔っ払っている人が多い。撮影ためにカメラを持ち歩いていたのだが、カメラを向けるたびに、写真に写るべくフレーム内に入ってくる人がいるのであった。笑いながら楽しそうに入ってくるので、これもル・マンなのかと思い、何人かは写真も撮影した。

常設カートサーキットの近くは、このようにマーシャルとの距離もない状態で、レースを観戦できる。まさにベストスポット 【田口浩次】

 そして到着したのがル・マンの常設カートサーキットに到着すると、ここはコースを見学するのにベストスポットだった。カートサーキット用の建物が開放されていて、誰でも無料で上がることができる。そして、ここからの景色や、コース脇の金網越しのコース見学は、正直、チケットを買って見る席や、VIP用パビリオン席よりもコースに近い。ここで折りたたみチェアを広げてレース観戦したら、最高だろう。昼間は人が多いのだが、深夜は人もまばらで、遅くまで起きている価値はあった。

最終シケイン手前に設置された観覧車と絶叫マシン 【田口浩次】

 次に向かったのが、ここル・マンの名物のひとつでもある移動式観覧車だ。昨年は常設カートサーキットの近くにあったのだが、今年は最終シケイン手前に設置してあった。深夜にも関わらず行列ができていた。乗車のお値段は10ユーロ。もうひとつの絶叫マシンも10ユーロ。他の施設も10ユーロが多く、どうやらほとんどが10ユーロに値段設定してきたようだ。この観覧車は、回転が速く、少々怖いのだが、上がったときにコースを見ることができるし、なにより名物の体験ということで、もし高所恐怖症でなければ、ぜひとも乗ってみてもらいたい。また、この観覧車から、メインストレートへと続く道では、当たるとぬいぐるみなどがもらえる射的や、酔った人たちが次々と挑戦していたパンチングマシンなどがある。またシミュレーターもあったが、これはビレッジにあるパビリオンの無料シミュレーターの方が、ずっと本格的だ。
 こうした深夜にも関わらず、多くの人が自転車や歩きや、シャトルバスを使ってさまざまなコーナーへ向かっている。できればLEDライトなどを準備した方がよい。クルマの移動も多いので、少なくともライトで自分がいる位置を周囲に知らせる方が安全。それにしても観客たちの、深夜でもまだまだ遊び足りないと思えるその体力には脱帽だ。

 最後はメインストレートに行ってみた。ここも、夜間は人がそれほど多くないので、最終コーナーを立ち上がり、メインストレートを駆け抜けていくマシンを至近距離で目の当たりにすることができる。夜ならではのポイントなので、ぜひとも楽しんでもらいたい。

ゴミが目立たなかった秘密が判明した。このように可愛い女の子だちがゴミを片付けてくれていたのだ。また、ルマンは比較的マナーがよくゴミ箱にちゃんとゴミを入れる人が多い 【田口浩次】

 ところで、このル・マン24時間レースには20万人を越える人々がやってきて、さらに多くの人が飲んでいたりと、本当に夏祭りの雰囲気満点で、その結果として、当然ゴミがでる。最終シケインからメインストレートにかけては、ゴミがかなり散乱していて、割れたビンのガラス破片なども多かった。しかし、テントスペースの近くや、芝生などの緑の部分では、目立ったゴミが見当たらない。これが不思議だと思っていたら、深夜1時半過ぎに謎が解けた。

 じつはゴミを片付ける専任のスタッフたちが、芝生のゴミなどを拾ってくれていたのだ。しかも、このゴミを清掃してくれる人は全員若い女の子! たしかに、若く可愛い子たちが、ゴミを片付けてくれているのを目の当たりにしたら、男性は単純だけに、ゴミ箱にでちゃんとゴミを捨てに行く。非常によく考えられたシステムだ。

 こうして、ル・マン24時間レースの夜はふけていくのであった。
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