MLBに君臨する異次元の左腕カーショー すでに100奪三振、与四球は5個
5月30日時点で7勝1敗、防御率1.56の好成績をマークするカーショー 【Getty Images】
クレイトン・カーショー。右足を大きく上げ、地面に着くかどうかのところでまた小さく上げて、大きく踏み込みボールを投げる。その姿には人目をひきつける強いオーラが出ていた。
黒田からも多くを学んだ若手時代
それらの才能を開花させるのに時間はかからなかった。カーショーは2年目30試合に先発登板して防御率2.79を記録すると、4年目の11年には21勝(5敗)、防御率(2.28)、奪三振数(248)ともにナ・リーグトップでサイ・ヤング賞を受賞。13年、14年にもサイ・ヤング賞を獲得し、14年には最優秀選手(MVP)との同時受賞を成し遂げた。昨季はメジャーで13年ぶりの300奪三振も記録している。
そして、今季も変わらずメジャー界のエースとして君臨する。5月30日(現地時間)時点で7勝1敗、防御率1.56。86.2イニングを投げて奪三振105に対し、与四球はわずか5つだ。100奪三振の時点で5四球というのは、1900年以降の近代史で過去に例がない快挙である。
4月21日から5月17日まで6試合連続10奪三振以上を記録、完封勝利もすでに3度達成。5月1日のパドレス戦では自らのバットで挙げた唯一の1点を守り切って完封勝ちし、ドジャースの連敗を6で止めた。同23日のレッズ戦でも6回に貰ったわずか1点の援護を、2安打完封で勝ちにつなげた。