モーリスVへ番狂わせの要素は少ない 香港チャンピオンズマイル展望

JRA-VAN

体力、精神力の強さはここでも群を抜いている

再びの香港マイルGI制覇へ、番狂わせの可能性は低いか 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 昨年暮れのG1香港マイルで世界にその名を轟かせたモーリスが年度代表馬のタイトルを引っ提げて、香港のマイルG1に舞い戻った。

 G1マイルCSから中2週という厳しいローテーションを克服して世界の強豪をねじ伏せた体力、精神力の強さは、ここでも群を抜いている。唯一、不安があるとすれば帰国後に疲労が抜けきらず、蹄を傷めるアクシデントも重なって予想外に休みが長引いたことだ。しかし、現地到着後の調教風景からは普段通りの元気な様子が窺えて、よい休暇になったとプラスに理解した方が良いのかも知れない。

 欧州最強マイラーのソロウと並ぶであろう、ずば抜けた能力に加えて、この馬の強さを良く知る名手J.モレイラを鞍上に迎えて、まさに鬼に金棒。日曜の天気予報は晴れ。6番枠と枠順にも恵まれて番狂わせの要素は少ない。

地元香港勢はワンパンチを欠く

地元香港で行われた2月のG1クイーンズシルバージュビリーCに勝ったコンテントメント 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 脚部不安で休養中のエイブルフレンドという大黒柱を欠く香港馬にモーリスを負かせそうな馬は見当たらない。9頭が出走する地元勢では2月のG1クイーンズシルバージュビリーCに勝ったコンテントメント、昨年のG1香港マイル(2着)でモーリスに食い下がり、2番手グループでは実力上位のジャイアントトレジャー、それを前哨戦で差し切って勢いのあるビューティオンリーがトップ3だが、どれもワンパンチを欠く。

 コンテントメントとビューティオンリー、それに、レースの主導権を握りそうな伏兵ダンドンネルの3頭はG1安田記念に登録を済ませたが、ここで好勝負できないようでは来日どころの話ではなくなる。

2番手グループでは実力上位のジャイアントトレジャーだが…… 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

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