15歳・池江璃花子の“有言実行力” 期待の新星が4種目で五輪切符

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7日間で4種目計12レースに出場

 リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権が10日に閉幕した。今大会の結果を受けて、男女合わせて計34名(リレーメンバーを含む)のリオ行きが決定。30歳を過ぎたベテランから中学生まで多士済々の顔ぶれがそろった。

次代を担う女子選手の活躍が光った今大会。中でも注目を集めたのが池江だった 【奥井隆史】

 中でも目を引くのが女子選手の低年齢化だ。200メートル個人メドレーで、世界選手権銀メダリストの渡部香生子(JSS立石/早稲田大)を退けた今井月(豊川高)は高校1年生。200メートルバタフライで派遣標準記録を切って2位に入った長谷川涼香(東京ドーム)は高校2年生、メドレーリレーのメンバーに選出された背泳ぎの酒井夏海(スウィン南越谷)は中学3年生だ。その中でも、彼女たちと同世代でひと際まばゆい光を放ったのが15歳の高校1年生、池江璃花子(ルネサンス亀戸)である。

 池江は今大会、4種目(100メートルバタフライ、50・100・200メートル自由形)計12レースに出場。休養日は1日もなく、7日間試合に出続けた。勝ち得た内定は100メートルバタフライ、400と800メートルリレー、400メートルメドレーリレーの4種目だ。

「今回は毎日レースに出ていたので、正直体もきつかったし、不安も大きかった。ただ、自分はすごく練習を頑張ってきたし、人一倍努力をしてきたかは分からないですけど、冬場に頑張ってきたことに変わりはないので、自信を持ってレースに臨もうと考えていました。それが良いタイムで泳げた要因だったと思います」

 大会最終日の50メートル自由形で優勝し、有終の美を飾った池江だが、表彰式直後に腹痛を訴え、しばらく立ち上がることができなかった。精神的にも肉体的にもぎりぎりの状態で戦っていたことを物語るシーンだ。
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