錦織、初戦はパーフェクト発進! 2回戦の相手は元ルームメート
最後までスキを与えず
1時間55分で勝負を決し、幸先のいいスタートを切った錦織 【写真:ロイター/アフロ】
前哨戦のブリスベン国際は準々決勝で敗退した錦織だが、メルボルンに入ってから1週間の練習で自信を取り戻したという。この試合を通じてファーストサーブの確率は60%、ファーストサーブからのポイント獲得率は83%と、今シーズンの課題としているサーブも好調。試合時間1時間55分の速攻勝利は幸先がいい。
「暑かったですが、湿気はなかったので汗もかかず気持ちよくプレーできました。もう少しもつれる覚悟はしていましたが……。2週間を戦い切るのであれば、これから昼間の試合も多くなると思うので、ストレートで勝てたのはよかった」
2週間戦うという発言が、充実した意気込みと現在の気分を表していただろう。
友人との対戦はやり難いとは言うが……
今大会のドローは、順調に勝ち進めば準々決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に当たる。厳しい組み合わせという声もある一方で、決して見通しは悪くない。ジョコビッチまでの対戦は、ほぼ手の内を知った相手が予想され、錦織にはむしろボルナ・コリッチ(クロアチア)、ヘヨン・チュン(韓国)、アレキサンダー・ズベレフ(ドイツ)といった生きのいい若手の方が嫌だっただろう。準々決勝まで勝ち進んでいけば、2年前の全米オープンのようにジョコビッチを倒す勢いもつく。
「今日は、ベテランで世界ランク34位という、リスペクトできる相手だったこともあって、集中してプレーができました。サーブがよかった。ピンチらしいピンチもなかったので、リスクを負わずにアグレッシブにプレーできました。ボールを散らし、高いボールも使いながら落ち着いていたと思う」
2回戦の相手は、ジュニア時代にテニスアカデミーで同室でもあった米国のオースティン・クライチェク。友人関係での対戦はやり難いとは言うものの、ランキング103位は難しい相手ではない。この気分をキープしてリズムに乗れば夢は広がる。
その他の日本勢では西岡良仁(ヨネックス)は敗れたが、奈良くるみ(安藤証券)が2年ぶりに2回戦進出。大会第2日には、注目の若手ダニエル太郎(エイブル)、大坂なおみが登場する。
(文:武田薫)
◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆(PR)
全豪オープンテニス
2016シーズン最初のグランドスラムとなる全豪オープンテニス。頂点を目指す錦織圭の戦いなど、現地の感動と興奮を連日生中継でお伝えする。
2016年1月18日(月)〜1月31日(日) [初日無料放送]
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ