圧倒的パフォーマンス力と会場の一体感でファンを魅了 『レイリーズ』ディレクターSayakaの熱い想いから、その魅力に迫る!【B MY HERO!】
『レイリーズ』ディレクターSayakaのチアへの情熱とチーム愛
Raily’sオフィシャル衣装 【(C)TOKYO HACHIOJI BEE TRAINS/Tomonori HOSHI】
チアのレベルはB1クラス!
そう多くのファンを魅了する、東京八王子ビートレインズ(B3)チアリーダー「Raily’s(レイリーズ)で、創立時よりディレクターを務めるSayakaさん。
千葉ジェッツのフライトクルーチアリーダーズ「STAR JETS(スタージェッツ)」で5シーズン活躍し、その後レイリーズのディレクターへと転身した彼女のチアへの想い、そしてディレクターへの想いを伺い、レイリーズの魅力に迫っていきます。
チアリーダーとの出会い…運命の出会いと憧れで、チアリーダーからディレクターへ
子供の頃はバレエを習い、学生時代はバトン部でした。バトン部を卒業後、様々なジャンルのダンスを習うスクールに通い、レッスンを受け、ミュージカルやテーマパークなど、いろいろなオーディションを受けていました。
そんな中、スタージェッツ募集の記事を見て、応募して合格したのが、初めてのチアとの出会いです。
当時ディレクターをされていた松田華衣さんに、1からチアリーダーとしてのパフォーマンスや心得を指導していただき、そのおかげで、NBL参入1年目からBリーグ1年目までの4シーズン、チアとして活動する事が出来ました。
――チアの卒業と、ディレクターへの転身には、どんな経緯や想いがあったのですか?
チアの卒業に関しては、Bリーグが開幕し、その舞台で活動出来たこと、天皇杯で優勝を経験出来たこと、Bリーグオールスターチアリーダーズにチーム代表として出場したことなど、4年目で多くの経験をさせていただき、達成感を味わえたことが大きかったですね。
そこで、新たな目標として、ディレクターを目指しました。ディレクターへの想いは、指導していただいた松田華衣さんの存在が大きかったです。
尊敬をしていましたし、「私も華衣さんのようなディレクターになりたい!」そう思える憧れの存在でした。
――卒業後は、すぐにディレクターをされるようになったのですか?
実は、あるフットサルチームの営業を2年間していたんです(笑)。
いつかディレクターをやるために、スポーツチームに携わりたいという想いから、フットサルチームで働いていました。
営業として働けたことは大きく、チームがどんな努力をして運営しているのか、チームにとってチアリーダーとはどんな存在なのか、フロントスタッフとして働くことで、チームへの感謝を忘れないとう、大切な事を学ぶことができました。
――ディレクターへはどのようなきっかけがあったんでしょうか?
その後すぐに、八王子ビートレインズからレイリーズの立ち上げと、チアディレクター就任のお話をいただきました。
なので、当時はフットサルチームの営業とバスケットボールチームのチアディレクターを同時に行っていました。
――結果的には、卒業後すぐなんですね!ディレクターの準備はしていたんでしょうか?
全然、できていませんでした。
6月末までチアリーダーの契約があり、7月からディレクターとして活動できるようになったので。
それでも、後押しして下さる方もいましたし、やってみたいという気持ちが大きかったので、とにかく「やります!」って即答でした(笑)。
――レイリーズの立ち上げのときに、目指していたものはありますか?
「親しみやすく、パフォーマンスで魅せるチアリーダー」。これが当時から今も変わらないコンセプトです。
パフォーマンスのレベルは高いものを求めていく。また、ファンの方と一緒に泣き一緒に喜べるような、親しみやすい存在でありたいと思っています。
――立ち上げからですと、もちろん衣装も考えたという事ですよね?どんなイメージから生まれたのでしょうか?
オフィシャルコスチュームと呼んでいるのですが、レイリーズには女性が憧れる存在でありたいという想いがあり、清楚でありつつ大胆さもあり、「私も着てみたい!」そう思ってもらえる衣装をイメージしました。
――歴代受け継がれ愛されている衣装に始まり、今は多くの衣装がありますが、どれもタイプが違ってそれぞれ魅力的ですが、いくつあるんですか?
今は全部で6種類あります。いろいろなコスチュームがあることで、どんなパフォーマンスでも、レイリーズの魅力が伝えられるようになっていると思います。
最近では、NBAなどでもヒップホップ系が多いので、カッコいい魅せ方もできるロングパンツコスチュームが欲しいとチームにお願いしました。
チームには本当に感謝です。コスチュームは高いですし(笑)。
――衣装によって、パフォーマンスの印象も大きく変わると感じています。衣装からダンスを考えたりするのですか?
衣装からダンスを考える事はないですが、曲を決めて、これに合うイメージはこの衣装かな?と想像しながらダンスは作っています。
足元はブーツが素敵なのか、ポンポン持つのが素敵なのか、スニーカーがカッコいいのが良いのかなど、衣装が多くあることで、パフォーマンスの幅が広がりますし、より魅力を伝えられると感じています。
――以前から気になっていたのですが、衣装は毎年メンバーに合わせて作っているのですしょうか?
コスチュームは、大切に扱い、代々受け継いでいます。
憧れる存在であり、着てみたい!と思われる衣装であると同時に、それを着ることでメンバーにはその重みを感じて欲しいですし、体型維持なども含めて、着こなせるよう努力をし、こだわりを持つようにと伝えています。
Sayakaディレクター 【(C)TOKYO HACHIOJI BEE TRAINS/Tomonori HOSHI】
レイリーズらしさの追求、そして会場の一体感へのこだわり
タイムアウトは、試合中であるという事を意識しています。
勝っていて押せ押せの時であれば、もっと勢いをつけられるもの、負けていて苦しいときであれば、パフォーマンスで会場の雰囲気を変えられるもの、そういう曲を選ぶようにしています。
振りに関しては、メンバーの個性が出せるように、この曲ではあの子に、あの曲ではこの子に輝いて欲しい!そう思いながら考えてますね。
――曲はどんな時に探しているんですか?
もう、常に探しています(笑)。
街中を歩いているとき、TVのCMだったり、誰もが聞いたことあるような音楽だったり、流行りの曲や、リミックスで合いそうなものなど、日々探しながら過ごしています。
ダンスだけではなくて、クラップ、BGM、コール、選手入場と、ジャンル分けしてストックしていますね。
――そうすると、ダンスだけを考えるのではなく、演出全体を意識して作っているんですか?
はい。私は、演出ミーティングには、必ず参加させてもらっています。
シーズンスタート時にも、演出ディレクター、MC、チームスタッフと、どんな方向性で演出をしていくのかも話し合います。
“○○DAY”などコンセプトがある時なども、チームのこだわりを理解し、選曲するようにしています。
――会場では、何度かSayakaさんがオフィシャル席に行って、声かけているシーンがありました。ダンスやクラップなどのタイミングは、事前に決まっているものですか?また、それを試合中に変更したりする事もあるんでしょうか?
試合中のダンスのタイミングは、事前に決定し、共有してあります。
メンバーも「次はこの曲が流れる」と頭に入れたうえで応援しています。
ですが、戦況によりクラップが必要と判断した場合などは、予定していた曲ではないものにその場で変更することもあるので、メンバーは瞬時に判断してパフォーマンスをしてくれています。
そういったイレギュラーなことがあった場合には、次の曲などの確認で、直接演出ディレクターと話をしに行ったりしています。
その際は、できるだけ、インカムよりも確実な口頭での確認方法を取るようにしています。
――広報の阪本さんにお聞きしたいのですが、以前、選手がレイリーズの練習を見学し、ボールを使ったパフォーマンスに選手からアドバイス、なんて機会もありました。レイリーズ、選手、スタッフとの一体感をすごく感じるのですが、チームとしては、レイリーズはどんな存在なのでしょうか?
正直、6年前の結成当時はここまで「レイリーズという存在」が確立するとは思っていませんでした。
「選手の応援を後押しする存在」という認識だったのですが、Sayakaさんのチームを想う熱い気持ちや、彼女たちが応援をリードする姿、表には見えない日々努力する姿を見て、フロントとして彼女たちの後押しをしたいと思うようになりました。
努力が実る場所をもっと作ってあげたいという想いから、グッズの販売や、レイリーズDAYを作ったりしています。
チームにとって、レイリーズの存在は大きく、B1B2にも負けないと思っていますし、誇りに思っています。
――チームからの信頼が、会場の一体感をより感じることに繋がっているんですね。試合いの流れ、演出との連動を意識するタイムアウトとは別で、ハーフタイムなどのダンスでは、また違った考えで作られてるのでしょうか?
レイリーズらしさが表現できる、メンバーそれぞれの良さが生きる、そしてファンの方を飽きさせない魅力的なものを意識しています。
普段タイムアウトでは伝えきれないので、どうしてもハーフタイムは内容モリモリになってしまいますね(笑)
八王子ビートレインズの試合にいらっしゃる方は、ハーフタイムの離席も少ないと感じてます。
――「レイリーズらしさ」とは、具体的にはどんなことでしょうか?
コンセプトからブレないことですね。
パフォーマンスで魅了する。親しみやすさを感じてもらうために、可愛いチャームポイントを入れたり、カッコイイ曲の中でも魅せる表情、魅了する表情や表現を意識しています。
ただ、「これ!」という正解はないと思っています。メンバーそれぞれがコンセプトを理解し、それぞれが力を発揮することが個性だとも思っていますし、正解がひとつだとつまらないですよね。根本は変えずに、毎年変化し、進化していくものだと思っています。
――「根本は変えずに、進化していく」という事ですが、今ではレイリーズの代名詞ともなっている、「銀河鉄道999」でのリフトを使ったパフォーマンスがありますが、いつからやられてるのですか?
結成時から「あのリフトがやりたい!」と考えてやり続けています。あーでもない、こーでもないと、試行錯誤しながら作りました(笑)。
常に変化をさせながら、受け継いで想いを込めてパフォーマンスしています。
――同じパフォーマンスやり続ける事は、むしろプレッシャーに感じるようなこともありますか?
プレッシャーはありますね(笑)。
基本的な流れはそのままに、少しずつ変えているのですが、ファンの皆さんの「観たい」というクオリティが上がっていると思うので、毎年同じレベルでしっかり魅せなきゃいけないと意識しています。
このパフォーマンスは、シーズンの1番最初に練習を始めて、いつ見ても、どのメンバーでも変わらぬクオリティというのを追求しています。
そのうえで、残すものと変えるものが必要で、慣れてしまっては60分前に来てくれる人は減ってしましますし、「毎回観たい!」と思ってもらえるパフォーマンスでありたいと思っています。
――オープニングパフォーマンスは60分前ですが、行く価値はあるという事ですね?
もちろんです!
八王子ビートレインズは8周年ですが、10周年に向けて、より良いものを取り入れていきたいと思っているので、伝統のパフォーマンスですが、いつ見られなくなるか分かりませんので、ぜひ頑張って60分前にお越しください!
銀河鉄道999のリフトパフォーマンス 【(C)TOKYO HACHIOJI BEE TRAINS/Tomonori HOSHI】
曲やシーンに合わせて、ダンスも格好よくだったり、セクシーだったり、メンバーの演じている表情や、表現を見てほしいです。
全てのダンスを100パーセントできているというメンバーは誰もいない。難しいテクニックや、新しいテクニックを取り入れ、この1シーズンを通して、レイリーズにいたから出来ることが増えたと思えるよう、メンバーが成長できる環境を作りたいと思っています。
メンバーもチャレンジする気持ちを忘れずに取り組んでいるので、難しいテクニックが成功した時は、拍手をしていただけたら、メンバーも喜ぶと思います。
また、試合中、メンバーが応援をしているコーナーのエリアでは、会場全体に分かりやすく、チーム一体となるリードすることを心がけています。
ぜひ、コーナーでメンバーが応援している姿を見て、一緒に選手を後押ししてくれたらうれしいです。
――ダンスの技術だけでなく、「チアリーダーを育てる」という役割がディレクターにはあるんだなと感じました。
技術に関しては、常に向上心を持ち、チャレンジし続け、ひとつひとつクリアすることで、個人、そして、チームとしても成長し、パフォーマンスのレベルが更に上がると信じています。
そして、レイリーズの経験を生かして、B1、B2の舞台へ挑戦しても良いと思っています。
実際に、今季も1人合格してB1の舞台で活躍していますが、とても嬉しいですし、誇りに思っています。
――気持ちの面などで、メンバーに伝えていることはありますか?
『試合は、チアリーダーがいなくても成立するもの』
そこで、「レイリーズが必要」だと思ってもらえることは、当たり前ではない。
タイムアウトやハーフタイムの時間を使わせてもらっていること、レイリーズのために素晴らしい演出を用意してくれること、写真などでレイリーズの魅力を発信してくれるファンの皆さんやレイリーズに憧れてくれる子供達がいること、実際に足を運んで会場で応援してくれるブースターの皆さんがいること、設営のスタッフ、ボランティアの皆さん、レイリーズを大切に思ってくださるフロントスタッフの皆さん――。
全てが当たり前のことではないので、感謝の気持ちを忘れないようにと、常にメンバーに伝え続けています。
ワンピース衣装でのパフォーマンス 【(C)TOKYO HACHIOJI BEE TRAINS/Tomonori HOSHI】
レイリーズとしては、常にB1レベルのチアでいようと、メンバーには伝えています。メンバーもそれを意識し日々努力しているので、これからも常に上を見て、憧れるのではなくて、「そこに行くぞ!」という気持ちで進んでいきたいと思います。
そして、レイリーズの活動を通して、八王子ビートレインズ、レイリーズの事を、東京、そして、全国に広げていきたい。
それによって、「チアリーダーの魅力」をたくさんの人に伝えていければと思います。
私自身は、レイリーズの魅力、チアリーダーの魅力を知ってもらうために、今以上に、多くのファンの方に見てもらうためには、海外などにも行って、より多くの経験とインプットをし、私自身が進化し、レイリーズのより輝く魅力的なパフォーマンスに繋がるようにしないといけないと思っています。
また、私は振付師ではなく、ディレクターなので、マネージメント力など、様々な角度から見る力を、日々勉強し、成長していきたいと思っています。
終わりに
そのチームを作り上げるディレクターという存在に注目し、ディレクターの目線から、チアリーダーの魅力を伝えたい!そんな想いから、今回はSayakaさんにお願いをさせていただきました。
八王子ビートレインズの皆様にご協力をいただき、今回、オンラインでのインタビューが実現いたしました。
本当にありがとうございます。
会場に行くと、誰よりも応援を、そして誰よりもブースターとの交流を楽しんでいるSayakaさん。
誰よりも親しみやすく、そして誰よりも「チアの魅力を伝えたい」という強い信念をもって進化しつづけています。
ぜひ、1人でも多くの方に、彼女が作り上げる「親しみやすく、パフォーマンスで魅せるRaily’s(レイリーズ)」を、試合いの流れを意識し、演出チームと一体となった会場の雰囲気を感じながら、応援してもらえたらと思います!
試合開始60分前のオープニングパフォーマンスから、お見逃しなく!
そうそう、ハロウィンやクリスマスなどで、誰よりも本気の仮装を楽しんでいる人がいたら、その方がSayakaさんです!!(笑)。
やまと(B MY HERO!特派員)
【(C)やまと】
アウェイの会場に応援に行く度に、様々なチームのチアリーダーの魅力に惹かれ、
今では全国のチアリーダーを全力応援中!!!
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