バスケ遠征民、ついに沖縄上陸! 今季の記録を写真とともにお伝えします【B MY HERO!】

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【(C)Kii】

 新シーズンが始まり約2カ月が経過しようとしていますが、すでにどの地区においても連勝することは容易なことではなく、白熱の大逆転劇も各地で繰り広げられていますね。周囲にはGAME1/GAME2でそれぞれ長距離移動もなんのその、B1だけでなくB2、B3、3X3、学生バスケ…とハシゴで会場に足を運ぶ方もたくさんいます。それだけ注目している選手やチームが多くなったということだと思いますが、体も目も心も大忙しなファン・ブースターで溢れているにちがいありません。

 ちなみに私の10月のスケジュールはこちら

■第1節 ホワイトリング(信州)/アオーレ(新潟)
■第2節 代々木(A東京)ドルアリ(名古屋D)/松江総体(島根)
■第3節 国プ(横浜)/代々木(A東京)
■第4節 とどろき(川崎)/ブレアリ(宇都宮)/青学(渋谷)
■第5節 豊橋(三遠)

 今シーズンは“動乱”になりそうだと早々に確信した1カ月となりました。


『マジっすか⁉』

 この言葉、ドルアリから名古屋駅に向かうタクシーの運転手さんから何回発せられたことでしょうか。10月8日。私は前日に代々木体育館でアルバルク東京vs千葉ジェッツのナイトゲームを見たあと名古屋に向かい、名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs琉球ゴールデンキングスのGAME1を観戦しました。翌日は島根スサノオマジックvs横浜ビーコルセアーズのGAME2を予定していたため、名古屋空港から出雲空港へ向かう最終フライトに間に合うか間に合わないか、運転手さんに相談しているところでした。

 タクシーの車内では「どこから来てどこへ行くのか」その話題でたいていは盛り上がります。遠征民さんあるあるではないでしょうか(笑)。夕飯を食べる時間はあるのか気にしてくださる優しい運転手さんもいて、駅チカのおすすめのお店の前で下ろしてくれることもあったりします。

 そこで、今回2度目のコラムを書かせていただくにあたり、新シーズンの注目ポイントや戦績などについては詳しい方が書いてくださっているので、ここはあえて本来の目的であるバスケットではなく私の得意分野でもある遠征について、前回は書ききれなかった今の楽しみ方を、私が応援しているチームのひとつ島根スサノオマジックのホームタウンにポイントをあててお話ししたいと思います。

遠征民のきっかけは島根遠征とSNSへの反応

 ちょうど1年前、島根県に初めて訪れることを決めたときに、私はSNSで「おすすめスポットやごはん屋さん、コーヒーが大好きなので良いカフェなどがあれば教えてください!」と声をかけました。するとあっという間にリプライやDMでメッセージをいただき、絶対に外せない出雲大社・宍道湖・玉造温泉・お蕎麦・新鮮な魚・しじみ…等々の定番といえるもののほか、いわゆる【穴場】なスポットを教えてくださる方もたくさんいらっしゃいました。

 その時の私は遠征民とはほど遠かったので、たしか「この遠征が最初で最後」くらいの気持ちだったと思います。滅多に行けない土地だからこそ、行くからには下調べもしっかりしていったように思います。(今は前述のとおり行き当たりばったりなところもありますが。笑)しかし数えてみたところ、なんとこの1年で鳥取開催も合わせて11回島根を訪れていたことには自身も驚きました。1回目の訪問でしっかりと心を掴むのはさすが神の国・ご縁の聖地だと思っています。

当時SNSで声をかけた際に教えていただいた島根県の名産やお店を残したメモ 【(C)Kii】

 当初皆さんに教えていただいたおすすめのお店はほとんど行ったように思います。もちろん私だけの力ではなく、現地の知人に案内していただいたり、助けてもらったりしながらたくさんの場所を回りました。
 その中でもお気に入りのお店がいくつかあり、私は気に入ったところには何度も行くタイプなので、滞在中のルーティンはほとんど決まっています。

 試合前は、天気が良ければレンタサイクルで松江市街を走りながら朝一で京橋川沿いのカフェに向かいます。
 茶町エリアは特に自家焙煎コーヒーやパン、洋菓子、カレーなど、味だけでなく空間や雰囲気づくりにこだわりが見られる店舗が多く、しかも近距離に小さなお店が点在しているところもとても魅力的です。

 松江はそもそもコーヒーの街なのではないかと思うくらいスペシャリティなコーヒーを提供しているお店が光っていて、自分用に豆やドリップパックを購入するのもルーティンの一つです。また島根の窯元の器でコーヒーを飲むのも趣があっていいですね。

お気に入りのお店で毎回頼むのはエチオピア。靴を脱いで2階へ 【(C)Kii】

 お昼は同じく京橋川近くの和菓子屋さん“月ヶ瀬”のしじみラーメンとお団子のセットを必ずと言っていいほど注文します。なぜかラーメンが提供されている和菓子屋さんなのですが(笑)。普段はあまり食べないラーメンなのに濃いしじみエキスに中毒性があるんです。ホテルに帰る途中でもハード系のパン屋さんやスパイシーなカレー屋さんを探しながら道草して、いよいよ望遠レンズに持ち替えてアリーナに向かうというなんとも普通ですが、有意義な楽しみ方をしていると思っています。

宍道湖の夕日と遊覧船 【(C)Kii】

 「カフェやパン屋さんなんて似たようなお店なら東京の方がもっとあるでしょう」と言われることもありますが、多分その平穏な時間の合間に島根スサノオマジックの試合観戦という一番気持ちが高まるアトラクションが待っているからこそ、私は松江の穏やかな環境とアリーナの熱気とのギャップが好きなんじゃないかなと思っています。
 出雲大社で心を清めて、静かなカフェでのんびりして、スサマジでボルテージを上げて楽しさをシェアして、宍道湖の夕日でしっとりして、温泉と新鮮な食事で満たされる。白熱した試合だったならなおさらこの緩急がたまらずに贅沢だと思うのかもしれません。特に天気の変わりやすい山陰ならではの刻々と変化していく宍道湖の景観は、朝夕ともに静かで好きなスポットです。

目からもおいしくて美しく、すでに縁起が良さそう 【(C)Kii】

予定を組まずにローカルコミュニティに浸る楽しみ

 私はバスケの撮影はもちろんのこと、風景写真を撮ることも好きなので、昨シーズンは試合の合間に今年最後の開催となった東山花灯路(京都府)を見たり、鳥取県の浦富海岸に行ったりもしました。
 ただ今シーズンはGAME1/GAME2で違うアリーナに行くことも増えそうなので、なかなか時間をたっぷり使って観光することは難しいかもしれません。そんな時はあえて何も予定を組まずにローカルコミュニティに頼るのも大ありだと思います。一瞬一瞬を楽しむことの方が実は思い出が深かったりするものだと最近の旅でも実感しています。時間つぶしに寄ったお店でアイスのトッピングに実は裏メニューがあることを前に並んでいた中学生が教えてくれて、それがめちゃくちゃに美味しかったことは些細なことのようで絶対に忘れない思い出です。

京都ハンナリーズの試合観戦の合間に訪れた京都・東山花灯路-2022 青蓮院 【(C)Kii】

見事に羽が生えて、沖縄上陸!

 最後に、前回のコラムで私が目標にしていた沖縄アリーナ上陸宣言ですが、昨シーズンのCSセミファイナルにて無事に空路を解禁し、見事私にも翼が生えました。行ったばかりなのにすぐに地元でもないのに〝沖縄に帰りたい〟という言葉が出てしまう気持ちがとてもよくわかる土地でした。梅雨シーズンだったこともあり晴れ間を楽しむことはできませんでしたが、滞在中は人の温かさに触れた旅となり、いつかはやちむん(沖縄陶器)や琉球紙など伝統的なものづくりに触れてみたいとも思っています。

今シーズンも琉球vs島根の対決は必見 【(C)Kii】

 現在、西地区の上位争いをしている琉球ゴールデンキングスと島根スサノオマジック。美しい自然や文化が根付く地域であり、温かな人柄と熱い県民性がどこか似ているなぁと私はずっと感じていて、今後さらに地元ファンと一体となって強固に歩を進めていく姿を見守りたいと思っています。同時にこれからもこんな私のマイペースな旅の援助にオススメの場所やもの、はたまたオススメの人がいらっしゃるお店などがありましたらぜひ教えてくださいね!

Kii(B MY HERO!特派員)

【(C)Kii】

祖父の形見のカメラと共にBリーグ各アリーナで撮影した写真を通じて魅力を発信中。遠征先では必ず現地のカフェを探訪・ハシゴするほどの生粋のコーヒー好き。バスケだけでなくスポーツが好きすぎて、過去には学生アスリート支援の仕事に携わっていたが、現在は趣味が高じてクリエイターとして表現者の世界へ。自称仕事もバスケも強運女子。3年前から隙間時間に始めた鉛筆画にもハマっている。尊敬してやまない人はバスケの世界へ導いてくれた井上雄彦先生。

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著者プロフィール

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