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2023年終了時点で歴代最多の103勝を誇るレジェンド。 8歳でカートを始め、少年時代から並外れた才能を評価されてきた。2007年にマクラーレンからF1デビュー。当時のチームメイトで2年連続王者のフェルナンド・アロンソに引けを取らない走りを見せ、年間ではアロンソを上回る2位となる。続く2年目の08年には、23歳300日と当時の最年少記録を塗り替えてワールドチャンピオンに輝いたが、その後はタイトルから遠ざかることになる。 「決して競争力が高いとは言えないマシンを勝てるマシンにするという挑戦がしたい」という野望を語り、13年から当時中団グループに位置していたメルセデスに移籍。14年に6年ぶりのドライバーズタイトルを手にして野望を現実のものとする。翌年からも勝ち続け、20年までの6年間で4連覇を含む5度のワールドチャンピオンに輝き、ミハエル・シューマッハーが持つ7度に肩を並べた。 21年シーズンは同点で迎えた最終戦にマックス・フェルスタッペンに敗れて年間王者を逃すと、22年はマシンの戦闘力不足もあって未勝利で、過去最低の6位。チームメイトのジョージ・ラッセルにも及ばなかった。 それでも、38歳で迎えた昨シーズンはラッセルを上回り、年間ではレッドブル勢に次ぐ3位と復調の兆しを見せた。復権なるのか注目したい。