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名門復活のカギを握る、オーストラリア出身の若手ドライバー。 10歳だった2011年にカートを始める。16年にF4への挑戦をスタートして以降、父の会社である「HP Tuners」がスポンサーとしてピアストリを支えるようになる。17年にはイギリスF4でランキング2位。19年にはフォーミュラ・ルノー・ユーロカップを制するなど、着実にステップアップを果たしていった。20年からはFIAのF3、F2を2年続けて初年度で制する活躍ぶり。21年からはアルピーヌのリザーブドライバーを務めた。 22年末にアルピーヌは23年からの正ドライバーをピアストリにすると発表するが、本人はこれをSNSで否定。ピアストリにアカデミー時代からの2年半を育成に投資してきたアルピーヌと真っ向から対決する形となり、F1の契約承認委員会が介入した末、ピアストリのマクラーレンでの23年F1デビューが決まった。 F1デビューとなった昨季はチームメイトのランド・ノリスに倍以上のポイント差をつけられたものの、決勝で2度の表彰台、カタールGPのスプリントレースでは優勝と新人らしからぬ走りが評価され、FIAの全カテゴリーの中から「FIAルーキー・オブ・ザ・イヤー」に選出。F1のコース上で自身の力を証明した。 2年目となる今シーズンはさらなる飛躍が期待される。