ファンが選ぶ! プロ野球・チーム別前半戦MVP
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スポーツナビでユーザー投票を実施した「ファンが選ぶ! プロ野球チーム別前半戦MVP」。
今回は日本ハムの結果(トップ10)を発表します!
日本ハム
順位 | 選手名 | 得票率 |
---|---|---|
1 | 松本剛 | 69.72% |
2 | 上川畑大悟 | 5.21% |
3 | 加藤貴之 | 4.57% |
4 | 伊藤大海 | 2.84% |
5 | 上沢直之 | 2.52% |
6 | 野村佑希 | 2.21% |
7 | 清宮幸太郎 | 2.05% |
8 | 吉田輝星 | 1.89% |
9 | 北山亘基 | 1.74% |
10 | 万波中正 | 1.58% |
解説
「2017年以来、諦めずに努力をした結果が今年の飛躍につながっている(60代女性)」
1位は松本剛(69.72%)。失礼ながら他に候補が見当たらない。とはいえ、「投高打低」のパ・リーグにあって、異次元の高打率.357を残している(7月18日現在)。打率2位の今宮健太(ソフトバンク)の.300を見ても、その凄さが分かる。しかも高部瑛斗(千葉ロッテ)28盗塁に次ぐ21盗塁だ(7月18日現在)。オールスターゲームは、ファン投票により初出場を果たした。
松本は帝京高出身・杉谷拳士の3年後輩。高3夏の甲子園では1年下の大谷翔平(岩手・花巻東高)から決勝タイムリーを放っている。11年ドラフト2位入団。ちなみに1位は入団を拒否した菅野智之(現・巨人)だった。その後、外野手に転向したプロ6年目の17年、千賀滉大(ソフトバンク)から2本塁打など打率・274で打率リーグ10位。今年再ブレイクとなった。しかし翌年以降は結果を残せず、その後、西川遥輝(現・楽天)、大田泰示(現・横浜DeNA)、近藤健介の後塵を拝するが、11年目の今年再び陽の目を見た。
松本の2軍監督時代の田中幸雄は「ストレートに力負けしなくなった。変化球への対応力がついた」と再ブレイクの要因を語る。
2位は上川畑大悟(5.21%)。岡山・倉敷商高―日大―NTT東日本を経てドラフト9位入団。新人ながら遊撃のポジションを奪取した。
3位は加藤貴之(4.57%)。「9イニング平均与四球率」が2・00個以内だと抜群のコントロールと言われるが、昨年の加藤は12球団トップ1・26個で驚異的な成績だった。今年も88回3分の1を投げた時点で四球わずか5個で、「9イニング平均」0・50個。にわかに信じがたい数字だ。パ・リーグで次に「マダックス(100球未満の完封勝利)」のノーヒットノーランをマークするのは加藤かもしれない。
文:赤星信元、企画構成:スリーライト