投球アナリスト・ピッチングニンジャが選ぶ“圧倒的なボール”とは? 話題の球種キックチェンジも解説
日本人とアメリカ人の体の違い
「結果的にメジャーは遅れをとった。それでもちろん、さまざまなチェンジアップが進化した、という面はあるけれど」
余談だが、アスレチックスなどでプレーしたダン・ヘイレンはカージナルス時代、「スプリットは投げるな」と言われ、チェンジアップの習得を目指したが、断念。アスレチックスにトレードされた後、「どんな球種を投げられるのか?」と聞かれ、「スプリット」と答えると、「じゃあ、投げてみろ」と言われたそうだ。結果、スプリットが彼の代名詞となり、彼のキャリアは、飛躍的にステップアップを遂げたのだった。
最後に、日本人とアメリカ人の体の違いについて。これは、同じくゲストとして登壇した元メジャーリーガーのマック鈴木氏の考察に、ピッチングニンジャが唸った。
「彼の解釈は面白かった。消しゴムを拾う時、アメリカ人は腰を曲げて拾う。日本人は膝を曲げて拾う。そこに体の違い、膝や足首の使い方の違いがある、とのことだった。それが、投球フォームの違いも生み出しているようだ」
日米でプロ経験があるマック鈴木氏らしい視点だった。
さて、トークショーの後、サイン会と撮影会が行われたが、そこでもう一度、ピッチングニンジャは驚くことになる。
「6歳の女の子が来てくれていた。こんな小さい子が、興味を持ってくれているなんて、本当に感激した」
マック鈴木氏と3人で撮った写真は、最高の思い出になった。