今日の推しメン#007「スピアーズが自分を変えてくれた。本気のハードワークで2年越しの優勝へ」 オペティ・ヘル
小石を入れたペットボトルが、ラグビーボールの代わりだった
「最初はペットボトルに小石を入れたものをボールの代わりに投げ、裸足で走り回っていました。ただ、ペットボトルだとパスがなかなかつながらない(笑)。前進するには、ペットボトルを持ったまま相手に当たるしかないんです。おのずとボールキャリーが得意になりました」。小学校高学年でようやく靴を履き、ラグビーボールを使ってプレーをするようになったと話します。
高校卒業後2年間は完全にラグビーから離れていたものの、義兄にあたるトゥパ フィナウ選手からの誘いを機に、オペティ選手はスピアーズでラグビーを再開。「来日前に抱いていた日本の印象は、一言で表すと“ミステリー”でした。トゥパがプロ選手、家族両方の面から、日本でどのように生活すればいいのか手取り足取り教えてくれたことが支えになりました」
スピアーズの初優勝が自身のターニングポイントに
「スピアーズが初優勝したリーグワン2022-23シーズンはターニングポイント。自分自身が大きく成長できたタイミングでした。頂点に立つためには、本気で毎日ハードワークしないといけないのだと身に染みましたね。他の選手たちがハードワークを重ねていることも、改めて認識しました」
今シーズンは、優勝に届くレベルで調整できている
「まずはいいラグビーがしたい。そしてラグビーをエンジョイしたい。この2つができれば、結果はついてくるはず。あとは、フィールド内外でチームメイトや家族のためにしっかり貢献できれば。“チームマン”として周りをケアしながら、一瞬一瞬を楽しもうと思います」
「プレッシャーを抱えつつ、自分のベストパフォーマンスをどれだけピークに合わせられるかが大事。今シーズンは優勝に届くレベルで調整できていると実感しています。間違いなくエキサイティングなシーズンになるはず!」と胸を張ります。
取材・文:せきねみき(ライター・コラムニスト)
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