今日の推しメン#004「試合に出続けて、ひたむきにハードワーク」末永健雄

チーム・協会

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

クボタスピアーズ船橋・東京ベイの選手やスタッフを“思わず推したくなるエピソード”について紹介する連載インタビュー「今日の推しメン」。第4回はスピアーズに入団以来、チームに欠かせない存在の末永健雄(すえなが・たけお)選手が登場。ラグビーに対する向き合い方から、選手名鑑に掲載された写真の誕生秘話まで幅広くインタビューしました。

チームに貢献したいという思いが、連続出場につながっている

末永選手が掲げる目標は「試合に出続けて全力でプレーすること」。実際に末永選手はこの2シーズンで、昨シーズンの12節の1試合を除いたすべての試合に先発で出場し続けています。
試合に出場し続けるための原動力は、チームに貢献したいという強い思いにあります。そのために、末永選手は休みの日にも自らクラブハウスのジムで汗を流してコンディションを整えているのだとか。また、パフォーマンスを上げるため、試合前はできる限り寝るようにしているそうです。「試合が14時30分キックオフの場合だと、寝るのは前日の23時から23時30分の間。朝10時前に起き、10時半からプレマッチミール(試合前の食事)を食べます」
今シーズン接戦が多いスピアーズ。末永選手にとって印象深い試合を尋ねると「負けた試合全部です。勝った試合よりも、負けた試合のほうが忘れられないですね。特に、開幕戦は思った以上に点差がついてしまいショックでした」と悔しさをにじませます。

第1節、開幕戦のサンゴリアス戦のスコアは26-52だった 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

末永選手は、自身が出場した試合は必ず映像で振り返っています。大逆転で勝利を飾ったキヤノン戦も、その日のうちに観たのだそう。「負けた試合は観たくない気持ちもありますが、先に進むためにはプレーをしっかり振り返らなければいけない。反省点を次の試合に生かします」

愛称の「ぽいぽい」は、高校時代になにげなくつけたLINEの登録名が由来 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ラグビーをやめるつもりが、やめられなかった理由

末永選手がラグビーを始めたのは5歳の頃。2歳上のお兄さんが所属していたラグビースクールへ一緒に通うことになりました。小学生の頃はそこまでラグビーを楽しめていなかったと話す末永選手。「コーチが怖かったし、試合で勝てなかったのもあるかと思います。小6のときに出た県大会では、対戦相手に50点以上引き離され、どべ(最下位)だったんです。中学校に上がる時点でやめようと思っていたんですけど、何事にも厳しかった親に言い出せませんでした」

中2でセンターからロックにコンバート。「がむしゃらにプレーできるフォワードのほうが自分に合っているのではと感じました」。この頃からラグビーにのめりこんでいき、中3を目前にしてラグビーが楽しいと感じるように。「体が成長して、自分が思い描くプレーができるようになったのも大きく影響しています」

福岡県立福岡高等学校でもラグビー部に所属しました。「当時のポジションはナンバーエイトでしたが、アタックではバックスラインにずっと入っていましたね。フォワードの仲間に相当負担をかけていたと思います」

タックル、そしてブレイクダウンで心がけていること

その後同志社大学ラグビー部を経て、2017年にスピアーズに入団。同期には、同志社大学から一緒の海士広大選手もいます。スピアーズ入りを決めた理由を聞くと「上京して東京で働きたかったんですよね。クボタは京橋に東京本社があること、そしてスピアーズは今後どんどん強くなりそうだと感じたことが決め手です」と教えてくれました。
1年目は社員選手として営業職に就いた末永選手は、TXAX(ティーザクス)というブレーキパッドのもとになる素材を担当したそうです。2年目直前にプロへ転向し、現在のトレードマークの金髪は2年目のオフシーズンから続いています。「合谷(和弘)選手が髪を染めているのを見ていいなと思ったのがきっかけです。ブリーチすると髪が傷むんですけど、第3節の静岡ブルーレヴズ戦あたりでブチっと髪が束で切れてしまって。なので、今は髪を“養生中”。今後は少し黒くなっていくかもしれません」

カットとカラーは別の美容師が担当。カラーは友人の美容師にお願いしているそうです 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

末永選手の目を見張るプレーといえば、激しいタックル、そしてブレイクダウン。「タックルは相手を早く倒し切る、もしくは相手を下げることを意識しています。ブレイクダウンについては、アタックは相手をはがし切ることに注力しています」
今の課題はジャッカルだと分析。「今季はブレイクダウンからのターンオーバーが少ない。自分自身、もっといけると思っています。さらにボールに絡んでいきたい」と話す末永選手の目には闘志が宿ります。
30歳目前にして成長し続け、さらなる高みを目指す末永選手。観る者の心を熱くするプレーを、これからも毎試合心待ちにしています。

【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

編集後記:何事にも全力で挑み、当然のようにやってのける末永選手は、毎年更新される選手名鑑の写真撮影にも手を抜きません。「毎回“昨年の自分を超える写真を”と思い、ポーズを考えています」(末永選手)。選手名鑑の4コママンガ風の写真集は必見です。表情の変遷をぜひご覧ください(関連リンク参照)。

取材・文:せきねみき(ライター・コラムニスト)
写真:福島宏治(チームフォトグラファー)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント