超プロ野球 ULTRA 出場選手に聞く

北の大地で「さちとらバッテリー」再結成 日本ハム・山﨑福也&伏見寅威が語る2024年と25年

加賀一輝

ベストシーンは対照的

 2024年のベストパフォーマンスについても聞いた。

 山﨑は甲子園での交流戦(vs.阪神、5月30日)を挙げた。この日は投げては7回無失点、打っては決勝打の大活躍だった。

「交流戦は楽しかったですね。その中でも甲子園での阪神戦が印象的です。新庄(剛志)監督が6番に打順を上げてくださって、ピッチングも良かったので。相手の応援に圧倒されるところはありましたが、良い投球と打撃ができて良かったです」

 日大三高時代、3年春のセンバツで大会記録に並ぶ通算13安打を記録。プロ入り後もシュアな打撃で度々話題を呼んできたが、本人にとっても聖地での活躍は格別だったようだ。

 伏見は「ベストというか、思い出に残る試合ですよね」と前置きしつつ、7月13日のソフトバンク戦(エスコンF)を挙げた。

「ゲームセットの時に右手でキャッチした試合があったんです。ファウルチップを僕が捕り損なって、右手でお手玉して、最後に捕ってゲームセットになった」

 勝ち試合のゲームセットは何度も迎えている伏見だが、この形で迎えたのは後にも先にもないだろう。ベテラン捕手らしい、1球への執念を感じさせるシーンだった。

2025年は「ソフトバンクを倒して優勝」

 2025年シーズンに向けての話も聞いた。まずは「倒したい相手」について。

山﨑「CSファイナルで負けたソフトバンクは強かったですし、勝ちたいなって気持ちもあるので。誰かにいうのは特にないですけど、やっぱり優勝するには強いソフトバンクを倒して、というのはあります」

伏見「昨季が2位だったので、1位のホークスを倒して優勝というのはありますね」

 やはり、ソフトバンクを倒して優勝というのが共通認識のようだ。

 伏見は加えて、打ちたい投手についても答えてくれた。

「西武の隅田(知一郎)くん。いいピッチャーなんですけど、なかなかヒット打てたことないですし、いつもコテンパンにやられるんで、なんとか打ちたいなと」

 どの球種を狙う?

「チェンジアップを打てたら、嬉しいですね」

 シーズンでの目標はどうだろうか。個人的な部分を聞いた。

山﨑「2024年よりは勝ち星にしても、イニングにしても、防御率にしても、キャリアハイの成績を残したいです。具体的には15勝して、貯金10ですね」

伏見「とにかく全試合出場を目指してやります。91試合がキャリアハイなので」

 北の大地で再結成した「さちとらバッテリー」は、まだまだ高みを目指す。

番組情報

【(C)読売テレビ】

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東北楽天ゴールデンイーグルス・早川隆久投手、千葉ロッテマリーンズ・佐藤都志也選手、さらにチームを4年ぶりのリーグ優勝へ導いた読売ジャイアンツ・大勢投手など、
2024年のプロ野球を盛り上げたスーパースター達が大集結!
“今” “ここ” でしか見られない選手たちの活躍をお楽しみに!


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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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