【カープ投手対談】大瀬良大地と栗林良吏が9月の勝てない時期を回想/二人の考える「カープイズム」とは?

Timely!編集部

記念グッズを発売するスピードが凄い!?

大瀬良投手のノーヒットノーラン達成の記念Tシャツ 【写真:広島東洋カープ提供】

——カープのここが凄いぞ!と自慢できるのはどんなところでしょうか?

栗林 一番はやっぱり球場の雰囲気ですね。350度カープファンで埋め尽くされているのは、レギュラーシーズンだったらマツダスタジアムしかないと思いますし、ビジター球団に行ったとしても半分くらいはカープファンで埋まってくれているので、そういったファンの温かさ、熱さはカープの良さ、凄さだなと思います。

大瀬良 初ヒットとかが出たときとかの記念グッズを出す速さ、変わったグッズを出しているところとかですね。あのスピードはなかなかできないんじゃないですか。

——印象に残っているグッズはありますか?

大瀬良 ノーヒットノーランのTシャツもそうですし、初勝利のときも思い出深く、印象に残っていますね。

——ノーヒットノーラン達成のTシャツは會澤さんと大瀬良さん二人が映っている写真が使われていましたね。

大瀬良 球団の方から「この写真を使おうと思うんだけど、どう?」と聞かれたときに、今年はみんなに助けてもらいながらのピッチングがやれていたので、會澤さんが映っている写真がその意味が込められていて一番良いと思ったので、「是非お願いしまします」ということであの写真になりました。

栗林 うちは結構カープグッズを買う家族なので、発売日前とかに実家に大きな段ボール一箱送っています。実家はカープグッズすごいですよ。

大瀬良 すごいらしいね。

栗林 テレビの裏に色んな選手のユニフォームが20着くらい飾られてあって。

——これはいつか栗林家を番組でも紹介させていただきたいですね。

栗林 家バレするのでそこはゴメンナサイ(笑)。

二人が考える「カープイズム」とは?

「カープイズム」の象徴でもある新井監督 【写真は共同】

——お二人にとっての「カープイズム」とは?

栗林 新井(貴浩/監督)さんが来てから「家族だ、家族だ」と言ってもらっているので、それが一番のカープイズムなのかなと思います。選手だけじゃなくて、首脳陣と、裏方さんと、それをサポートしてくださる球団の皆さんと、ファンの皆さんと、全員が「家族」となればもっと強い、もっと良いチームになると思うので、それが一番のカープイズムかなと思います。

——新井監督の下、カープには特別な一体感というものがありますか?

栗林 そうですね。勝った試合、逆転したとき、抑えたときとかに新井さんが一番喜んでいる姿を僕もよくブルペンで見ていますし、その後ろにいるファンの皆さんも喜んでいる姿も見ています。その喜んでいる姿を見せたいと思って今野球をやれていますし、それがチームの勝ちにも繋がることなので、それがカープイズムなのかなと思います。

大瀬良 今、良吏が言ってくれたようにチームワークの深さというか、新井監督が現役の時から野手や投手の垣根を越えて、どうやって一体となって優勝を目指してやっていけるか、黒田(博樹)さん、石原(慶幸)コーチ、會澤さんとかと食事の席でそういう話をしているのを僕も聞いていましたし、先輩達が一番年長になってからもベンチの前で誰よりも声を出していたり、喜んだり悔しがったりする。そういう姿を若い子達は見ているから自分もやらないわけにはいかない。僕達がそういう良いところは引き継いでやっていかないといけないですしね。そういったものをもっともっと全面的に出していって、優勝に向かっていければいいかなと思います。それがカープの伝統なんじゃないかなと思います。

——最後に来シーズンに向けての意気込みを聞かせてください。

栗林 今シーズン、リーグ優勝に近いところにいながら悔しい結果に終わっているので、来シーズンは自分たちが主役となって9月、10月と一番長く野球ができるように頑張りたいなと思います。自分自身も今リハビリでどこまで自分が(状態を)上げられるかという不安とかがすごくありますけど、去年の大瀬良さんの姿を見ているので、その姿を勇気に変えて、力に変えて頑張りたいと思います。

大瀬良 来シーズンもスタートからできるだけ良い形でチームに貢献したいと思っていますし、(今シーズンは)最後の一カ月ちょっとが苦しい展開になってしまってファンの皆さんの期待を裏切ってしまったので、来年は最後まで突っ走って優勝できるようにやっていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。

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