「緑」の復活 16年ぶりJ1で躍動する東京Vをデータから探る
「20番目」の逆襲 J1昇格プレーオフ組としてはかなりの好成績
【画像提供:データスタジアム】
昇格1年目ながら残留を決めて上位進出も狙えるヴェルディを率いている城福監督 【Photo by Etsuo Hara/Getty Images】
第15節までと第16節以降のデータを比較すると、良化したのは「失点」と「先制試合の勝率」。1試合平均得点が変わらない中で、失点は1.5から1.1に減少。先制率も高くなり、先制試合の勝率は第15節までが28.6%に対して第16節以降は90.0%まで上昇した。シーズン序盤は開幕3試合連続でPKを与えるなど、守りに入った際の対応で綻びを見せていたが、システム変更による安定性の獲得とともに選手個人がリーグの強度にも慣れ、得たリードを離さず白星を積んできたことがわかるだろう。
「意図的な守備」こそ城福ヴェルディの神髄
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さらに、最終ラインと最前線のライン間がコンパクトな守備ブロックが特徴的で、これらのブロック時の被シュート率はリーグでも上位の成績を残している。また、ブロック時に限らず、シュートを打った相手選手に対して最も寄せているフィールドプレーヤーとの距離は平均で2.3mと2番目に近い距離となっている。目の小さな守備網だからこそのスタッツではないだろうか。
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