松山英樹、日本男子ゴルフ界初の快挙「この銅メダルはすごく嬉しい」 丸山茂樹監督も涙

スポーツナビ

通算17アンダー3位で大会を終え、銅メダルを獲得した松山英樹。日本男子ゴルフでは初の快挙となった 【写真は共同】

 パリ五輪のゴルフ男子最終ラウンドが現地時間8月4日に行われ、松山英樹が銅メダルを獲得した。松山は11アンダーの4位から6バーディ、ボギーなし「65」をマーク、通算17アンダーの3位で大会を終えた。

 首位を3打差で追いかけた最終日は前半で4バーディー。後半は勢いに乗りさらにスコアを伸ばした。最終組がスコアを伸ばせなかった終盤も安定したプレーで乗り切り、日本の男子ゴルフ界初の快挙を成し遂げた。

 現地情報を伝える、LINEオープンチャット「スポナビ 現地取材情報」では、試合後の松山のコメントを掲載。

次のロス五輪には「絶対に出たい」という思いがある

ーー銅メダルおめでとうございます。初日からリードしていて、金メダルという気持ちもあったと思うがどうか。

正直な気持ち、金メダルを獲りたかったというのはすごく強いし、17番終わるまではまだチャンスはあったと思ったので残念と言えば残念。ただ、東京(五輪)では銅メダルが獲れず苦労したので、この銅メダルはすごく嬉しい。

ーー今日は3連続バーディーを取って昨日と比べて絶好調な感じがしたが、今日のゴルフはどうだったか。

バックナイン(後半9ホール)で、いい勝負ができるように前半で少しでも詰めておきたいという中で、自信を持って打てるものをつかみたかったが、なかなか難しかった。最後の方もパッティングがうまく決まってくれなかったけど、結果としてメダルが獲れたのでそれは良かった。

ーー今回銅メダルだったからこそ、次のロス五輪にまた出たいという気持ちは強まったか。

(ロス五輪のコースは)自分が今年(2月に開催された米国男子ツアーで)勝ったコースだし、ロスは知り合いが多いので「絶対に出たい」という思いがある。4年間また頑張んなきゃいけないなと。

丸山監督「五輪でメダルを獲るというのは計り知れない」

以下、丸山茂樹監督のコメント。

ーー銅メダルおめでとうございます。今はどのようなお気持ちか。

 泣くだろうなと思っていたけど、本当に涙が出るとは思わなかった。前回の東京五輪は厳しいプレーオフで(メダル獲得できず)敗れてしまった。それから3年でまたこの舞台に来てくれて、メダルを獲ったことは本当にすごいこと。(涙ぐみながら)本当に嬉しいっす…。

ーーメダル獲得がわかった瞬間、松山選手にどのような言葉を掛けた?

 それはもう「ありがとう!」の一言。メダルを獲得してくれると思いながらも、この強豪ぞろいのメンバーの中で3本指に入るには並外れた精神力が必要、そこを乗り越えてメダルを獲ってくれた。

ーー昨日、松山選手が「制御不能」と言っていたが監督から見てどうだったか。

 制御不能かどうかは本人のみぞ知るから僕の口からは何とも言えないけど、さっきラウンドから上がってきて「パッティングの手がなかなか思うように動かなかった」と言っていたから、それなりの重圧が相当あったんじゃないのかなと。

ーー松山選手はこれまでマスターズなど、数々のタイトルをもたらしてきたが、五輪のメダルの重みは特別か。

 いや~、それはそうでしょ。ここ(五輪)に来れるチャンスをつかんで、この出場メンバーの中でメダルを獲るというのはちょっと計り知れないもの。僕も代表とかやってきたけど、本当にかみ合わないとそこ(3位以内)には入れない。

 本当の実力者が上に上がってくるというのはわかっていたので、(上位に)来る人は想定していた。ただ、1人2人は絶対(メダル争いの意味で)邪魔してくるだろうなと思っていたので、プレーオフとかそこら辺の心構えはしていた。

ーー丸山監督自身の涙はいつ以来?

 なかなか泣かないからね、すごい久しぶりじゃないかな。(自身が勝った2009年の)JTカップ以来だと思う。でも(松山)英樹が(2021年の)マスターズで勝った時は泣きました。
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