2024プロ野球・スポーツナビ週間MVP

【週間MVP】セパとも完封の右腕が選出 復調気配? 3連勝に貢献・阪神の主軸打者も上位に

データスタジアム株式会社

【写真は共同】

 スポーツナビでは2024シーズンのプロ野球で、週間MVPを選出する。野手では「wRAA(weighted Runs Above Average)」、投手は「RSAA(Runs Saved Above Average)」(いずれもその選手が平均的な選手と比較してどれだけチームの得点貢献を増減させたかを表す指標)を基に、「セ・リーグ野手」「パ・リーグ野手」「セ・リーグ投手」「パ・リーグ投手」の4部門で選手をランキング化する。トップに輝いた選手を、ぜひチェックしてほしい。

3年ぶりに完封勝利を収めた巨人の右腕がトップ

 セ・リーグの投手部門では、3年ぶりの完封で9勝目を挙げた菅野智之(巨人)が1位に輝いた。続く2位には7イニングを無失点に抑えた高橋奎二(ヤクルト)が、3位には自己最多となる128球を投じた大竹耕太郎(阪神)がランクインした。

【画像提供:データスタジアム株式会社】

1位 菅野 智之(巨人)
 7月28日のDeNA戦に先発し、9回無失点8奪三振、無四球の快投を披露した。味方野手の2失策もありながら、安定した制球力で要所を締め、2021年4月16日以来となる完封勝利。リーグトップタイの9勝目をマークし、チームは球宴を挟んで5連勝となった。

2位 高橋 奎二(ヤクルト)
 7月27日の広島戦に先発。力強い直球とキレのある変化球で相手打線を翻弄(ほんろう)し、5回まで得点圏に走者を許さないピッチングを展開した。この日は制球もさえ、四死球はゼロ。7回を4安打無失点に封じる好投で6月6日以来の白星を手にした。

3位 大竹 耕太郎(阪神)
 7月27日の中日戦に先発。持ち前の緩急を駆使した投球術で相手打線を手玉に取り、7回まで二塁すら踏ませなかった。首脳陣に志願して8回のマウンドにも上がり、プロ入り後最多となる128球を投げて1失点に抑える熱投。今季7勝目を挙げ、チームに勝利をもたらした。

日本ハムから2人がランクイン

 パ・リーグ投手部門では、今季2度目の無四球完封で8勝目を挙げた伊藤大海(日本ハム)が1位に輝いた。2位には後半戦の開幕マウンドで快投を見せた加藤貴之(日本ハム)、3位には両リーグ最速で2ケタ勝利に到達した有原航平(ソフトバンク)が名を連ねた。

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1位 伊藤 大海(日本ハム)
 7月28日の西武戦に先発。プレーボール直後にヒットを打たれるも、その後はテンポ良くアウトを積み重ねて相手を寄せ付けず。9イニングをわずか94球で2安打無失点に封じ、今季2度目の“マダックス”を達成した。シーズン複数回の達成はNPBでは21年ぶりとなった。

2位 加藤 貴之(日本ハム)
 後半戦の初戦となった7月26日の西武戦で先発。8回までは散発の4安打で無失点に抑える快投。その後9回2死から同点打を浴び、完封目前で無念の降板となったものの、持ち前の打たせて取るピッチングで内野ゴロの山を築いた。

3位 有原 航平(ソフトバンク)
 開幕から投手陣をけん引している右腕が後半戦も好発進を見せた。7月27日のオリックス戦で先発し、9回2安打無失点の快投。先頭の出塁を許した初回と8回はいずれも併殺打でピンチの芽を摘んだ。今季初完封を記録し、12球団最速でシーズン10勝に到達した。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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