レギュラーシーズンの後半戦がスタートした前節の「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B1は、GAME1から4試合がオーバータイムにもつれ込むなど各地で熱戦が繰り広げられた。第19節は全カードが同地区対決の水曜ゲーム。CNAアリーナ☆あきたでは、秋田ノーザンハピネッツがレバンガ北海道との一戦に臨む。

　前節の秋田は、茨城ロボッツにホーム連勝を飾り勝率を５割に戻した。GAME1を4点差で競り勝つと、翌日は第2クォーターで25−6として最終スコア88−59。GAME2では相手から26個のターンオーバーを誘発し、合計14スティールを記録した。一方、前節の北海道はホームで星を分け合ったが、アルバルク東京と好ゲームを繰り広げた。初戦では延長戦の末に86-81で勝利。今シーズン最多となる22得点を挙げたドワイト・ラモスの活躍のほか、チーム全体でターンオーバーを「8」に抑え、獲得したフリースローを全て成功させたことも大きかった。

　秋田と北海道による第10節の対戦では、2試合連続で競り合いとなり1勝1敗。今シーズン初のホーム3連勝がかかる秋田は、前節の反省も踏まえ第1クォーターの失点を減らして高い守備力を発揮したい。北海道のゴール下を支えるトーマス・ウェルシュには、前回対戦時に2戦合計20得点30リバウンドを献上したため、タナー・ライスナー、ヤニス・モランの働きが鍵を握るだろう。対する北海道はアウトサイドのシュート力が問われる。1試合平均73.3失点を誇る秋田のディフェンスを攻略するには、ラモスや盛實海翔の3ポイントシュートが必要不可欠だ。

　横浜国際プールでは、横浜ビー・コルセアーズvs川崎ブレイブサンダースの“神奈川ダービー”が開催。中地区8位の川崎との差が2勝と迫られている7位の横浜BCとしては、本拠地で是が非でも勝たなければならない一戦だ。勝利へ導くキーマンは、キャプテンの森井健太。6試合連続で先発を務めるポイントガードは、前回のダービーマッチはケガの影響でコートに立てなかった。周りを巻き込む求心力に加え、ディフェンス、アシスト、得点と大車輪の活躍で価値ある1勝を手にしたい。

　B1トップの27勝をマークする三遠ネオフェニックスは、ホームでファイティングイーグルス名古屋とのダービーマッチ。12連勝中の勢いのまま今節も勝利を収め、地区2位以下をさらに突き放せるか。ここまで9度の100点ゲームで白星を挙げている三遠だが、現在は3試合連続で失点を60点台に留めている。今節も質の高いディフェンスを披露できるかどうかは、吉井裕鷹の働きがポイント。吉井を中心に相手の得点源であるアーロン・ヘンリー、佐土原遼を封じて試合を優位に進めたい。

　前節はともに連敗を喫した佐賀バルーナーズと京都ハンナリーズは、SAGAアリーナを舞台に開幕節以来の対戦を迎える。本拠地で3試合ぶりの勝利を目指す佐賀は、シーズン途中加入のアレン・ダーラムとモッチ ラミンに期待。中でも1月に加わったダーラムは、屈強な体を持ちならがもオールラウンドなプレーで貢献できる選手。Bリーグでの豊富な経験も重要な武器であり、攻守をけん引する活躍でホームを沸かせてほしい。抜群のオフェンス力が光る佐賀のレイナルド・ガルシアと京都の岡田侑大によるマッチアップも大いに注目だ。

文＝小沼克年

■B1第19節試合日程
・秋田ノーザンハピネッツvsレバンガ北海道（CNAアリーナ☆あきた）
1月29日（水）19時5分〜

・茨城ロボッツvs仙台89ERS（アダストリアみとアリーナ）
1月29日（水）19時5分〜

・宇都宮ブレックスvs千葉ジェッツ（ブレックスアリーナ宇都宮）
1月29日（水）19時5分〜

・越谷アルファーズvs群馬クレインサンダーズ（アイル・アリーナ ウィング・ハット春日部）
1月29日（水）19時5分〜

・サンロッカーズ渋谷vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（国立代々木競技場第二体育館）
1月29日（水）19時5分〜

・横浜ビー・コルセアーズvs川崎ブレイブサンダース（横浜国際プール）
1月29日（水）19時5分〜

・三遠ネオフェニックスvsファイティングイーグルス名古屋（豊橋市総合体育館）
1月29日（水）19時5分〜

・シーホース三河vsアルバルク東京（刈谷市体育館）
1月29日（水）19時5分〜

・滋賀レイクスvs長崎ヴェルカ（滋賀ダイハツアリーナ）
1月29日（水）19時5分〜

・島根スサノオマジックvs広島ドラゴンフライズ（松江市総合体育館）
1月29日（水）19時5分〜

・佐賀バルーナーズvs京都ハンナリーズ（SAGAアリーナ）
1月29日（水）19時5分〜

・琉球ゴールデンキングスvs大阪エヴェッサ（沖縄アリーナ）
1月29日（水）19時35分〜