高校野球激戦区 神奈川から頂点狙う監督たち

甲子園は「見えていますよ」強い桐蔭学園をもう一度…監督が語る原点と現在地

大利実
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【写真提供:カンゼン】

 優勝争いの中心にいる横浜、東海大相模、慶應義塾、桐光学園。常連校の壁に挑む相洋、横浜隼人、横浜創学館、日大藤沢、桐蔭学園。革命を起こす準備を進める立花学園。古豪復活へ力をつける武相。旋風を狙う県相模原、横浜清陵、川和、市ケ尾。

 選手にさまざまな個性があるように、監督にもさまざまな色がある。夏の勝者はわずかに1校。全国屈指の激戦区・神奈川で互いに切磋琢磨しながら鎬を削る監督たちの熱い想いを一冊にまとめた書籍「高校野球激戦区 神奈川から頂点狙う監督たち」(大利実著)から、から、桐蔭学園・片桐健一監督についての記事を一部抜粋して公開します。

ポテンシャルを発揮できなかった高校3年間

 1973生まれ、今年で51歳になる片桐監督。大リーグで活躍したイチローや、慶應義塾高の森林貴彦監督と同じ学年になる。「“イチロー世代”ですね」と話を振ると、「いや、そこは“髙木大成世代”と言ってほしいですね」とにこやかに笑った。

 慶應義塾大や西武で活躍した髙木大成とは、八王子シニア時代からのチームメイトで、一緒に桐蔭学園の門を叩いた。
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著者プロフィール

1977年生まれ、横浜市出身。大学卒業後、スポーツライター事務所を経て独立。中学軟式野球、高校野球を中心に取材・執筆。著書に『高校野球界の監督がここまで明かす! 走塁技術の極意』『中学野球部の教科書』(カンゼン)、構成本に『仙台育英 日本一からの招待』(須江航著/カンゼン)などがある。現在ベースボール専門メディアFull-Count(https://full-count.jp/)で、神奈川の高校野球にまつわるコラムを随時執筆中。

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