監督の役目は「プロデューサー」 慶應高・森林監督が認めた“人間性主将”とメンタルトレーニングの力
【写真提供:カンゼン】
選手にさまざまな個性があるように、監督にもさまざまな色がある。夏の勝者はわずかに1校。全国屈指の激戦区・神奈川で互いに切磋琢磨しながら鎬を削る監督たちの熱い想いを一冊にまとめた書籍「高校野球激戦区 神奈川から頂点狙う監督たち」(大利実著)から、慶応高校の森林貴彦監督について記事を一部抜粋して公開します。
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東海大相模、横浜を破ったことが大きな自信に
昨夏の神奈川大会、準々決勝直後のこの言葉は、大会史に残る“名言”だと思っている。
その話を森林監督に振ると、「ずっと言おうと思っていたわけじゃないですよ」とにこやかに笑った。
「準決勝まで勝ち上がって、ここから東海大相模や横浜と当たるかもしれない。神奈川で高校野球をやっているものとして、『ここまで来たら本望』みたいな気持ちが生まれてもおかしくないところです。でも、うちが目指していたのはその先にある日本一。『あと2つですね』と聞かれたので、『いやいやいや、まだこれからですよ』という気持ちが言葉になりました」
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