映画『マトリックス』から学ぶ異色の指揮官 立花学園監督が求める革命前夜の「ワクワク」
【写真提供:カンゼン】
選手にさまざまな個性があるように、監督にもさまざまな色がある。夏の勝者はわずかに1校。全国屈指の激戦区・神奈川で互いに切磋琢磨しながら鎬を削る監督たちの熱い想いを一冊にまとめた書籍「高校野球激戦区 神奈川から頂点狙う監督たち」(大利実著)から、立花学園の志賀正啓監督について記事を一部抜粋して公開します。
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「革命前夜」のワクワク感が勝負のカギ
志賀監督が選手に言い続けているのは、「革命前夜が一番面白い」だ。
「日々、ワクワクした気持ちで練習ができているか。そのワクワクは、まだ見ぬ自分の力や世界に対してのもの。自分はまだまだ成長できると思ったら、楽しいですよね」
指導者からのトップダウンで、目標も方法論も決められた枠の中で活動していたら、ワクワクした気持ちなど生まれないだろう。
「私は、映画の『マトリックス』が大好きで、もう数えきれないぐらい観ています。家族も『何回観るの?』と呆れるぐらいで、台詞もほぼ完ぺきに覚えています。『マトリックス』はSF、アクション映画というよりは、登場人物の心理や格言みたいなものが随所に散らばっていて、人生の教訓として学んでいます」
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