神奈川から頂点へ、横浜隼人 大所帯のチーム、ひとりひとりが全力で引っ張る「綱引き野球」
【写真提供:カンゼン】
選手にさまざまな個性があるように、監督にもさまざまな色がある。夏の勝者はわずかに1校。全国屈指の激戦区・神奈川で互いに切磋琢磨しながら鎬を削る監督たちの熱い想いを一冊にまとめた書籍「高校野球激戦区 神奈川から頂点狙う監督たち」(大利実著)から、一部抜粋して公開します。
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時代の流れを受け入れ、思考をアップデート
就任してすぐ、知人の紹介で、横浜を率いていた渡辺元智監督と食事をする機会があり、熱い言葉をもらった。
「神奈川でやっていくのは大変だぞ。並大抵な覚悟ではやっていけないからな」
今も忘れることなく、1年1年を過ごしてきた。
元号で考えると、隼人に移ったのが昭和63年で、平成2年から監督に就き、気づけば令和はもう6年。学校では教頭職を任され、学園全体をマネージメントする立場になっている。元号の変遷とともに、時代の流れにも敏感になった。
「もう、昭和の人間、昔の人間ですから。それは、十分に自覚しています。昔の人間だからこそ、ぶれずに大事にしたいこともあれば、コーチ陣に任せたほうがいいこともある。そこは年々考えるようになりました。ずっと同じやり方で指導していたら、選手は付いてきませんから」
他校の監督からは、「以前みたいに、水谷監督が前に出て、ガンガン引っ張ってほしいんですけどね」という声も聞こえてくるが、立場も時代も選手たちの気質も変わってきている。多くのOBが、「水谷先生は優しくなった」と証言する。
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