45歳の“新米監督”阿部慎之助が新たな風を吹かせる 「喜」を出しながら「愛される巨人」を取り戻す

三和直樹

“負けざま”もしっかりとみせる

DAZNアンバサダー就任会見で笑顔を見せる阿部監督。「愛される巨人」を目指す 【写真:花田裕次郎】

――今回、DAZNの『GIANTS -INSIDE-』のアンバサダーに就任しました。DAZNでは数年前からジャイアンツのドキュメンタリー番組を放送して来ましたが、ご覧になったことはありますか?

 中々しっかりみる機会はありませんでした。だけど、せっかく今回こういうアンバサダーに就任させていただいたんで、 (今シーズンは)しっかりと見ておきたいなと思います

――DAZNでは野球以外のスポーツも配信していますが、野球以外のスポーツを見ることはありますか?

 野球に関しては、岡本(和真)が去年、試合を欠場した時にDAZNで試合を見てたって言ってたけど、僕も自分たちの試合がない時とかにみたりしていましたね。でも野球以外のスポーツはあんまり見ないかな…。あえて言うなら、アメフトかな。そこまでルールは分かんないんですけど、たまに、ね。ああいうエンターテイメント感がカッコいいなと思う。

――そのDAZNは今年から、「野球一本」というキャッチフレーズで野球ファンに特化したプランを販売しています。ファンの方が試合をみることができる機会が増えることが期待されます。

 そうですね。多くのファンの方に試合を見てもらえるのは嬉しいですけど、その分、勝たないといけないと思いますね。試合を見て、勝って、喜んでもらうのが一番ですから。でも、勝つことが一番ということは変わらないと言っても、143試合、全部を勝つということは現実的にできない。ですから、長いシーズンの中では、どうやって負けるかってのも大事なので、そういう負ける姿もしっかりと見届けてもらえたら嬉しいです。監督就任の時に「愛される巨人」っていうのをテーマに挙げましたけど、勝って喜んでもらうことに加えて、自分たちの“負けざま”もしっかりとみせる。負け方もみせるっていうのもプロ野球だと思っているので。

最後まで諦めないチームへ

これまでにない「ワクワク感」とともに迎えるシーズンで、どのような戦いを見せるのか注目だ 【写真:花田裕次郎】

――阿部新監督が目指す「愛される巨人」というチーム作りを推し進めるためには、これからどういうことが必要になると考えていますか?

 やっぱり最後まで諦めないということ。そういう試合を見せるということだと思います。例え負けていても終盤まで何とか粘って、追い上げて、追い付く試合、そういう試合、姿勢を見せないといけない。コーチをやっている時でも、負けている中で終盤になった時に球場のお客さんが試合終了を待たずに帰って行く姿を見て、寂しいなっていうのはすごく感じていたので…、最後まで逆転することを信じてもらえるチームにしたい。最後まで諦めないということをチームに浸透させたいですね。

――では最後にファンへ向けて今シーズンの意気込みをお願いします。

 プロ野球のシーズンって、短いようで長い、長いようで短い。僕は新米監督なので、これまでの巨人とどう変わるのか、変わったのかというのは、僕自身にはおそらく分からない。ですので、僕がどうこう言うよりも、とにかく見てもらいたいです。実際に試合を見て、感じて欲しいっていうのが、ファンの方々へのメッセージかなと思います。球場に足を運んでいただくのが一番なんですけど、いろんな方法で我々の戦いを見ていただいて、「あ、変わったな」と思ってもらえるようにしたいですね。

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著者プロフィール

1979年1月1日生まれ。大阪府出身。学生時代からサッカー&近鉄ファン一筋。大学卒業後、スポーツ紙記者として、野球、サッカーを中心に、ラグビー、マラソンなど様々な競技を取材。野球専門誌『Baseball Times』の編集兼ライターを経て、現在はフリーランスとして、プロ野球、高校野球、サッカーなど幅広く執筆している。

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