海外プロも使用する名器!キャロウェイ「APEX UW」(2023年モデル)を人気アマが試打

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ほとんどのゴルファーがバッグに入れているのがフェアウェイウッドやユーティリティーだと思いますが、案外苦手という人も多いですよね。地面にあるボールを打つのが難しく感じてしまう気持ちはよく分かりますよ。

そんな方におすすめしたいのが、キャロウェイから発売された「APEX UW」です!今作のUWは2作目で、初代UWはたくさんのプロが使用していることで話題になり、間違いなく名器と言えるでしょう。つい先日行われた、ZOZOチャンピオンシップにも出場したX・シャウフェレ選手のバッグにも入っていました(2022年モデル)。

そんなUWが進化を遂げ、満を持して新しく発売されました。実際にオレンジマンが試打をしてきたのでデータと共に深堀りしていこうと思います。

UWとは?

名前の由来は、ユーティリティーウッド。まさにユーティリティーとフェアウェイウッドを掛け合わせたクラブです。

一般的にフェアウェイウッドは打ち出し角とスピン量が上ですが、操作性の面ではユーティリティーの方が上です。APEX UWでは、フェアウェイウッドよりも弾道の高さが抑えられ、スピン量は少なく、なおかつユーティリティーのような操作性のあるクラブになっています。

さらに今作ではプロの要望に応え、球の上がりやすさ、抜けの良さ、ソールの座りの良さなどがアップデートされ、さらに完成度の高いクラブになっているのだとか。

ロフト設定も豊富(17°・19°・21°・23°)なのも特徴で、初代UWにはなかった23度が追加されたことを喜ぶユーザーも多いのではないでしょうか。

見た目からわかること

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ユーティリティーとフェアウェイウッドを掛け合わせたクラブということですが、見ため的にはやや大きめのユーティリティーです。

よくあるトゥ側が膨らんだタイプではなく、ヒール側も同じように膨らんでいるので、そのあたりはフェアウェイウッドっぽさを感じますね。ウェイト位置から察するに、重心は浅いので低スピン系のクラブと言えます。

また、このウェイトは取り外せることを確認できました。おそらくですが単品で別売りされているウェイトとの互換性があると思うので、ヘッド重量やスピン量のカスタムができると思います。

ソールにあるウェイトの位置などは前作と同じですが、デザイン自体はガラリと変わり、正直な感想だとややチープに感じてしまいましたね。写真より実物を見るとそこまで安っぽさはないのですが、色合いやデザインが初心者向けのクラブに思えてしまうのは僕だけでしょうか……。個人的には前作のほうがカッコよかったなと思ってしまいます。とはいえ、性能に影響がでるわけではないのでこればかりは好みの話ですね。

実際に打ってみた

今回の試打クラブのスペックは、ロフト19度でシャフトは純正シャフトのTENSEI 70 for Callaway(S)になります。

ヘッドスピードは42m/s前後になるように打ち、5球の平均値で解説します。では早速データを見ていきましょう。

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ヘッドスピードが42.6m/sで、ボール初速が61.2m/sと高初速。スピン量は3266rpmとやや低スピンです。打ち出し角は17度と適正値。平均飛距離は233yでした。

このクラブめちゃめちゃいいです!飛距離性能が高く、捕まりがよく、高さも出せるクラブです!

プロゴルファーが前作をこぞって使っているので上級者用のクラブに感じますが、むしろやさしさすら感じるクラブ。

見た目は大きめのユーティリティーに見えますが、性能はショートウッドに近い印象です。ユーティリティーっぽくない球の上がり方と捕まり具合で、それでいて長さはユーティリティーなのでとても打ちやすいです。飛距離もしっかりと出ていますし、ロフト選びを間違わなければ、5wや7wのウッドの代わりになるクラブだと思いますね。

純正シャフトも70g台になったので、初代UWのシャフトが頼りなく感じていた方にはある程度納得のできる仕上がりだと思いますよ。表記では中調子になっていますが、体感的にはもう少し先が動く印象なので、左へのミスは警戒したいところですね。

打感は前作よりかなり弾き感を感じるので、好き嫌いが分かれるかもしれないですね。打音も完全に金属音で爽快でした。

●こんな人におすすめ
・捕まりのいいクラブが欲しい方
・フェアウェイウッドが苦手な方
・ユーティリティーでは高さが出せない方

前作からの乗り換えはするべきか?

やはり前作との比較は避けて通れません。

飛距離だけでいうと誤差程度の差しかないのであまり触れませんが、大きく違うのは捕まりが良くなっていることと、弾道の高さが上がったことです。なので現在、初代UWをお使いで乗り換えを考えている方は、現状の捕まりや弾道の高さに不満がなければ急いで乗り換える必要もないのかなと思います。むしろ左へのミスが増えても困りますしね。

それでも、新作だし乗り換えたいと思うなら左を消せるような元調子系や、重めのシャフトにリシャフトすることを前提にするといいかもしれません。

次作も期待

今回のモデルチェンジでもやはりアジャスタブルホーゼル(カチャカチャ機能)は採用されませんでした。

やはり細かな調整ができることや、気軽にシャフトを試すことができるのは大きな利点だと思います。もともと完成度の高いクラブなので、アジャスタブルホーゼルが採用されればさらに完成系に近づくのではないでしょうか。

また、数量限定モデルなので単純に数が少ないのでなるべく早く手にしたいところですね。

まとめ

総合的にとてもいいクラブで、万人ウケするクラブだと思います。コンセプト通り、ユーティリティーとフェアウェイウッドのいいとこどりをしたクラブなので、ユーティリティーやフェアウェイウッドに苦手意識がある方はぜひ一度打ってもらいたいですね。ロフト違いで2本、3本とバッグに入れても面白そうです。

今回はあくまでも純正シャフトでの試打なので、シャフトを変えると全く違う感想になると思います。リシャフト前提の方は、捕まりのいいよく上がるヘッドと覚えておくといいでしょう。

初代から人気の高いクラブなので、おそらく3代目も登場すると予想されます。その時にはアジャスタブルホーゼルが追加されることを期待したいですね。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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