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やさしさとルックスが共存する機能性アイアン！キャロウェイ2023年最新「APEX アイアン」シリーズ

スポナビGolf 2023年9月13日 8:00

【スポナビGolf】

2023年、キャロウェイから新しくAPEXアイアンシリーズが登場しました。今回はティーチングプロの石井良介さんに、最新のAPEX アイアン3モデルの特徴や試打した印象を解説していただきました。

APEX アイアンシリーズについて

APEX アイアンシリーズは、前回登場したAPEXアイアン・APEX DCBアイアンは継続し、APEX PRO アイアンが新しくなりました。それ以外にAPEX CBアイアンとAPEX MBアイアンが追加になりました。

APEX PROアイアンの性能と特徴

【スポナビGolf】

今回のAPEX PROアイアンは、前作に引き続き中空構造になっています。7番アイアンでロフトが33°です。

【スポナビGolf】

中空構造でフェース素材もカーペンター455スチールです。初速を出すという点で前作と構造的に似ていますが、前作よりもマイルドな飛びになっています。今回一緒に発売したAPEX CBやAPEX MBと同じように、スタイリッシュにかっこいいアイアンでピンを狙っていくような性能になっています。

【スポナビGolf】

打感は前作より良くなりました。中空なので軟鉄鍛造の一枚物みたいな打感では無いですが、中空と言われないと気づかないくらいの打感になっていると思います。

打ってみてもバカッ飛びするような感じはなく前作のAPEX PROは強い球でぶっ飛ぶ感じだなと思っていましたが、今作は距離は出るんですけど、飛び方がゆっくりな感じで荒っぽい飛び方をしないのが特徴の1つと思っています。

【スポナビGolf】

前作のソール形状はわりと角張っていて、見た目がキャロウェイのアイアンぽくないシルエットでした。ただ、今回のAPEX PROアイアンは丸みを帯びているソール形状で、キャロウェイの他のアイアンの作りを踏襲しているので、コンボにして使っても違和感なく使えるのではないかと思います。

【スポナビGolf】

インパクトしたときにちゃんとバウンスが機能するように、最適な面取りをリーディングエッジとトレーリングエッジに施すことで、芝に必要以上に刺さらずスムーズに振り抜けるようにしているそうです。

ボールも上がりやすくて柔らかい感じで飛んで行くので、実際にグリーン上で球が止まるだろうなと思います。クラブとしてはやさしい方向に進化しています。

【スポナビGolf】

APEX PRO アイアン（2023）

APEX CBアイアンの性能と特徴

【スポナビGolf】

APEX CBアイアンは、見た目や顔のシェイプ、バックフェースのデザインなど、おそらく前作APEX TCBをイメージしながら作られているのではないかと思います。

ジョン･ラームやザンダー･シャウフェレなど、キャロウェイを代表する契約選手が使っていたモデルの新しいバージョンでしょう。

【スポナビGolf】

前作は、フェース面にステンレス素材を入れてクラブとしての機能を高めているモデルでしたが、今作は軟鉄（S25C）鍛造の一枚物のヘッドになっています。おそらくPGAツアーのトップ選手から軟鉄の打感の良さで作ってほしいというリクエストがあったのではないかと推測しています。

そのようなツアープロの声を形にしながら、実績のあるTCBのアイアン形状を生かして、今作のAPEX CBアイアンに繋がっていったと思います。

【スポナビGolf】

実際に打ってみると、これはツアープロが使う打感やボールコントロールの良さで、決して飛ぶクラブではないと思います。7番アイアンでロフトが34°ですが、34°というロフトを聞いてから打つと、そのわりには飛ぶなという感じです。ぶっ飛ぶ感じではないんですけど、とても球持ちがよくてコントロールしやすいクラブに仕上がっていると思います。

打感も軟鉄鍛造の切れ味鋭い感触で、わりとボールに当たった音は高めの音がしますが、手に伝わってくる感触は柔らかいです。インパクト時の音で距離感や弾道イメージをするような、感覚の鋭いプレーヤーに好まれるクラブではないかと思います。

【スポナビGolf】

APEX CB アイアン（2023）

APEX MBアイアンの性能と特徴

【スポナビGolf】

APEX MBアイアンは、まず見た目がかっこいいです。7番で34°のロフトなので、APEX CBアイアンと同じですが、ルックスとソールもシャープな感じです。

【スポナビGolf】

CBと並べるとCBの方が丸っぽく見えます。MBの方がよりシャープに見えて、MBというクラブを好んで使う方にとってきれいなシェイプなのだと思います。

【スポナビGolf】

なんとなくフェースの高さがCBより低くなっていて、その分フェースが長く見える感じがします。ただ、左へ出してしまう打球を好まないゴルファーには、MBの方がコントロールするイメージしやすいアイアンかもしれないと思いました。

【スポナビGolf】

タングステンプレートが、番手ごとに適した弾道の高さやスピン量、ツアープレイヤーが望むレベルのスイートエリアの拡大などに貢献しています。バッチされた形状で中はくり抜いてるので、見た目よりは難しくなくて球が上がりやすいのも特徴だと思います。

打感はMBですが、わりとCBと同じような感触で、極端な違いは感じなかったです。マッスルバックの方がコントロールしやすいゴルファーにとっては、心地いいアイアンに仕上がっていると思います。

【スポナビGolf】

APEX MB アイアン（2023）

石井プロが注目したポイント

【スポナビGolf】

CBとMBのどっちを選ぶかが本当に難しいなと思いました。CB・MB共に7番でロフト角34°と同じですが、小ぶりで振りやすさのためか、MBの方がボールが高く上がる印象がありました。芯を外した時の寛容性はCBの方があると思います。クラブとしての難易度はそれほど大きな差はありません。それくらいやさしいMBと言えると思います。

APEX PRO・APEX CB・APEX MBと3機種が新しく登場しましたが、役割が全然違っています。やさしさとルックスを共存させている機能性アイアンというブランドの位置づけがあると思いますが、特にMBとCBは、ツアープロの使用を想定しています。

【スポナビGolf】