【第9節レビュー】獲られたら獲り返す粘りのラグビー。わずかに1点差で王者に届かず
後半はスクラム優位、7トライをあげて勝ち点1を獲得
東京・秩父宮ラグビー場で開催されたリーグワン第9節。昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)を迎えてのホストゲームは、前半に激しいアタックを浴び、28分の時点で8-26と18点差をつけられる苦しい展開となったが、そこから巻き返し後半15分に30-26と逆転。終盤までトライの奪い合いとなったが、44-45(前半18-26)で敗れた。
的確にスペースを突いてくるBL東京のアタックに苦しめられ、受けに回ってしまった試合の入りは、BKに走られ3つのトライを許すかたちに。しかし敵陣で得たスクラムからトライを返すと(21分)、さらにラインアウトからのデザインされたプレーでもトライを奪う(35分)。前半終了間際には、キックパスをキャッチしたFL松橋周平がトライを決め、18-26と点差を縮めて試合を折り返す。
後半はスクラムで優位にたち、繰り返し反則を奪ってチャンスをつくりだした。7分にスクラムで相手を後退させるとSH TJ・ペレナラが鋭く仕掛けてトライ。14分には今度はラインアウトからペレナラが蹴った短いキックを後方から走り込んだCTB池田悠希が確保してトライ。4連続トライで試合を引っ繰り返す。
BL東京は王者の意地を見せ、16分と21分にワイドなアタックでトライを奪い、再び30-38とリードしたが、BR東京も31分に津村大志のリーグワン初トライで37-38と迫る。34分に再びトライを奪われたが、37分にWTBメイン平とセミシ・トゥポウによる自陣からのランでトライを奪い返しまたも1点差に。しかしさらなる反撃はならず、王者からの勝利を逃した。
7点差以内の敗戦で得られるボーナスポイントは獲得。勝ち点は11となり、順位を11位から10位へ1つ上げた。プレーオフ圏内の6位・横浜キヤノンイーグルスとの勝ち点差は10となった。
的確にスペースを突いてくるBL東京のアタックに苦しめられ、受けに回ってしまった試合の入りは、BKに走られ3つのトライを許すかたちに。しかし敵陣で得たスクラムからトライを返すと(21分)、さらにラインアウトからのデザインされたプレーでもトライを奪う(35分)。前半終了間際には、キックパスをキャッチしたFL松橋周平がトライを決め、18-26と点差を縮めて試合を折り返す。
後半はスクラムで優位にたち、繰り返し反則を奪ってチャンスをつくりだした。7分にスクラムで相手を後退させるとSH TJ・ペレナラが鋭く仕掛けてトライ。14分には今度はラインアウトからペレナラが蹴った短いキックを後方から走り込んだCTB池田悠希が確保してトライ。4連続トライで試合を引っ繰り返す。
BL東京は王者の意地を見せ、16分と21分にワイドなアタックでトライを奪い、再び30-38とリードしたが、BR東京も31分に津村大志のリーグワン初トライで37-38と迫る。34分に再びトライを奪われたが、37分にWTBメイン平とセミシ・トゥポウによる自陣からのランでトライを奪い返しまたも1点差に。しかしさらなる反撃はならず、王者からの勝利を逃した。
7点差以内の敗戦で得られるボーナスポイントは獲得。勝ち点は11となり、順位を11位から10位へ1つ上げた。プレーオフ圏内の6位・横浜キヤノンイーグルスとの勝ち点差は10となった。
試合経過
前半1分[BL東京]
10番のキックオフで試合開始。BR東京陣内中盤のラックから右の狭いサイドを攻め、15→12→14と繋ぎ右隅にノーホイッスルトライ。CV成功で0-7。
前半5分[BR東京]
再開のキックのリターンを使いFB伊藤耕太郎がキャリー。敵陣深くまでボールを運び、ここから攻めるとBL東京にオフサイド。SO中楠一期がPG成功で3-7。
前半13分[BL東京]
BR東京陣内22m手前のラインアウトからモール。左に展開し、ギャップを突いた15番がトライ。CVは不成功で3-12。
前半19分[BL東京]
BR東京陣内22mの内側でPKを得てタップスタート。2つめのポイントからパスアウト。12番がディフェンス破り左中間にトライ。CV成功で3-19。
前半21分[BR東京]
BL東京にノックフォワードがあったとして、敵陣22mの内側、中央のスクラムで再開。NO8リアム・ギルが持ち出し、SH TJ・ペレナラのパスを受けたWTBメイン平が右隅にトライ。CVは不成功で8-19。
前半27分[BL東京]
BL東京陣内ゴール前、中央のスクラムから右へ。ディフェンスを集めると左へ展開し、オフロードパスを繋いでブレイク。抜けた11番をゴール前でSO中楠一期が止めたが、ラックから素早く出され、走り込んだ15番が左中間にトライ。CV成功で8-26。
前半35分[BR東京]
敵陣ラインアウトから攻め、突破を図ったNO8リアム・ギルに相手がホールディング。ゴール前ラインアウトにすると、サインプレーを成功させLOジョシュ・グッドヒューが右隅にトライ。CVは不成功で13-26。
前半42分[BR東京]
22m付近、中央のスクラムからCTB池田悠希のキックパスがWTBセミシ・トゥポウに入り前進。さらにフェーズを重ねると、今度はSH TJ・ペレナラが左のコーナーへキックパス。競り合いを制したFL松橋周平がキャッチ。グラウンドを這うようにダイブしてトライエリアに持ち込みトライ。CVは不成功、18-26としてハーフタイムへ。
後半0分[BR東京]
PR大山祥平をパディー・ライアンに入れ替えて、BR東京のキックで後半開始。
後半7分[BR東京]
スクラムを選択。ここでも押し相手BKが後退するなか、SH TJ・ペレナラが右中間から中央に向かって鋭く走ってトライ。CVも成功し25-26の1点差に。
後半12分[BR東京]
ハーフウェイ付近のスクラムでまたもペナルティ獲得。敵陣ラインアウトから攻めると、BL東京にノットロールアウェイ。右中間、30m強の位置からPGを狙うがショート。しかし、このボールの処理でBL東京にノックフォワード。BR東京はゴール前スクラムを得る。
後半14分[BR東京]
スクラムからのアタックはボールが乱れたが、再び相手にノックフォワードが出てスクラムに。左中間のスクラムから、ボールを取り出したSH TJ・ペレナラが柔らかなパントキック。これに反応したCTB池田悠希が飛び出してキャッチ、そのままトライエリアへ。映像確認を経てトライが認められた。CVは不成功ながら、30-26逆転する。
後半16分[BL東京]
BR東京陣内のラインアウトからアタック。中盤でフェーズを重ねると、10番の立っていたショートサイドへの守りの偏りを見抜き、スペースのできていた右に展開。12番にブレイクを許しトライ。CVも成功し30-33。
後半17分[BR東京]
LOジョシュ・グッドヒューをファカタヴァアマトに入替。アマトがFLに、マイケル・ストーバーグがLOに。
後半18分[BR東京]
PR西和磨を津村大志に入替。
後半21分[BL東京]
BR東京が自陣からの脱出を狙ったキックを使って15番がカウンターアタック。ゴール前まで運ぶと、左サイドから大きく右に展開し14番が右隅にトライ。CVは不成功で30-38。
後半22分[BR東京]
BL東京の自陣からのアタックでブレイクを許しピンチになりかけたが、WTBセミシ・トゥポウがパスをインターセプト。アタックに転じると、BL東京にオフサイド。正面やや右、22m付近からPGを狙ったが不成功。
後半22分[BR東京]
FL松橋周平を柳川大樹に入替。
後半26分[BR東京]
キックカウンターで相手10番に攻め込まれるが、SH TJ・ペレナラが相手FWが出した後方へのパスを奪って裏に抜け出す。トライライン目前で捕まったが、ハイタックルで相手12番にイエローカードが出る。
同27分[BR東京]
HO大内真を大西将史に入替。
後半29分[BR東京]
相手スクラムをプッシュし反則を誘い、ゴール前ラインアウトを獲得。これをキープしボールキャリーを繰り返していくとPR津村大志がブレイク。ポスト左にトライ。価値あるリーグワン初トライに歓喜の声を挙げる。CVも成功し37-38。
後半30分[BR東京]
FB伊藤耕太郎をネタニ・ヴァカヤリアに入替。ヴァカヤリアがWTB、メイン平がFBへ。
後半34分[BL東京]
自陣でのクイックスローインからアタック。ハーフウェイ付近で外にできたギャップを22番が突破。14番に繋いでゴール前まで運ぶと、ポイントから拾い上げて22番がトライ。CVも成功し37-45。
後半36分[BR東京]
ハーフウェイ付近で右サイドを攻めるが、リリースしたボールを奪われ攻め込まれる。しかし追いかけたCTB池田悠希のタックルでこぼれたボールをSO中楠一期が確保し、自陣22m付近を真横に走って逆サイドを目指す。前方にスペースが生まれていたFBメイン平に繋いでゲインすると。内側をサポートしたCTB PJ・ラトゥへパスを通し、左中間からトライエリアに入り中央にトライ。CVも成功させて44-45と再び1点差に迫る。
後半41分[BR東京]
ホーンの中での自陣スクラムから最後のアタック。パスを繋ぎ敵陣10mを越えるが、ギャップを狙ったSH TJ・ペレナラのパスが通らずノックフォワード。ノーサイド。
10番のキックオフで試合開始。BR東京陣内中盤のラックから右の狭いサイドを攻め、15→12→14と繋ぎ右隅にノーホイッスルトライ。CV成功で0-7。
前半5分[BR東京]
再開のキックのリターンを使いFB伊藤耕太郎がキャリー。敵陣深くまでボールを運び、ここから攻めるとBL東京にオフサイド。SO中楠一期がPG成功で3-7。
前半13分[BL東京]
BR東京陣内22m手前のラインアウトからモール。左に展開し、ギャップを突いた15番がトライ。CVは不成功で3-12。
前半19分[BL東京]
BR東京陣内22mの内側でPKを得てタップスタート。2つめのポイントからパスアウト。12番がディフェンス破り左中間にトライ。CV成功で3-19。
前半21分[BR東京]
BL東京にノックフォワードがあったとして、敵陣22mの内側、中央のスクラムで再開。NO8リアム・ギルが持ち出し、SH TJ・ペレナラのパスを受けたWTBメイン平が右隅にトライ。CVは不成功で8-19。
前半27分[BL東京]
BL東京陣内ゴール前、中央のスクラムから右へ。ディフェンスを集めると左へ展開し、オフロードパスを繋いでブレイク。抜けた11番をゴール前でSO中楠一期が止めたが、ラックから素早く出され、走り込んだ15番が左中間にトライ。CV成功で8-26。
前半35分[BR東京]
敵陣ラインアウトから攻め、突破を図ったNO8リアム・ギルに相手がホールディング。ゴール前ラインアウトにすると、サインプレーを成功させLOジョシュ・グッドヒューが右隅にトライ。CVは不成功で13-26。
前半42分[BR東京]
22m付近、中央のスクラムからCTB池田悠希のキックパスがWTBセミシ・トゥポウに入り前進。さらにフェーズを重ねると、今度はSH TJ・ペレナラが左のコーナーへキックパス。競り合いを制したFL松橋周平がキャッチ。グラウンドを這うようにダイブしてトライエリアに持ち込みトライ。CVは不成功、18-26としてハーフタイムへ。
後半0分[BR東京]
PR大山祥平をパディー・ライアンに入れ替えて、BR東京のキックで後半開始。
後半7分[BR東京]
スクラムを選択。ここでも押し相手BKが後退するなか、SH TJ・ペレナラが右中間から中央に向かって鋭く走ってトライ。CVも成功し25-26の1点差に。
後半12分[BR東京]
ハーフウェイ付近のスクラムでまたもペナルティ獲得。敵陣ラインアウトから攻めると、BL東京にノットロールアウェイ。右中間、30m強の位置からPGを狙うがショート。しかし、このボールの処理でBL東京にノックフォワード。BR東京はゴール前スクラムを得る。
後半14分[BR東京]
スクラムからのアタックはボールが乱れたが、再び相手にノックフォワードが出てスクラムに。左中間のスクラムから、ボールを取り出したSH TJ・ペレナラが柔らかなパントキック。これに反応したCTB池田悠希が飛び出してキャッチ、そのままトライエリアへ。映像確認を経てトライが認められた。CVは不成功ながら、30-26逆転する。
後半16分[BL東京]
BR東京陣内のラインアウトからアタック。中盤でフェーズを重ねると、10番の立っていたショートサイドへの守りの偏りを見抜き、スペースのできていた右に展開。12番にブレイクを許しトライ。CVも成功し30-33。
後半17分[BR東京]
LOジョシュ・グッドヒューをファカタヴァアマトに入替。アマトがFLに、マイケル・ストーバーグがLOに。
後半18分[BR東京]
PR西和磨を津村大志に入替。
後半21分[BL東京]
BR東京が自陣からの脱出を狙ったキックを使って15番がカウンターアタック。ゴール前まで運ぶと、左サイドから大きく右に展開し14番が右隅にトライ。CVは不成功で30-38。
後半22分[BR東京]
BL東京の自陣からのアタックでブレイクを許しピンチになりかけたが、WTBセミシ・トゥポウがパスをインターセプト。アタックに転じると、BL東京にオフサイド。正面やや右、22m付近からPGを狙ったが不成功。
後半22分[BR東京]
FL松橋周平を柳川大樹に入替。
後半26分[BR東京]
キックカウンターで相手10番に攻め込まれるが、SH TJ・ペレナラが相手FWが出した後方へのパスを奪って裏に抜け出す。トライライン目前で捕まったが、ハイタックルで相手12番にイエローカードが出る。
同27分[BR東京]
HO大内真を大西将史に入替。
後半29分[BR東京]
相手スクラムをプッシュし反則を誘い、ゴール前ラインアウトを獲得。これをキープしボールキャリーを繰り返していくとPR津村大志がブレイク。ポスト左にトライ。価値あるリーグワン初トライに歓喜の声を挙げる。CVも成功し37-38。
後半30分[BR東京]
FB伊藤耕太郎をネタニ・ヴァカヤリアに入替。ヴァカヤリアがWTB、メイン平がFBへ。
後半34分[BL東京]
自陣でのクイックスローインからアタック。ハーフウェイ付近で外にできたギャップを22番が突破。14番に繋いでゴール前まで運ぶと、ポイントから拾い上げて22番がトライ。CVも成功し37-45。
後半36分[BR東京]
ハーフウェイ付近で右サイドを攻めるが、リリースしたボールを奪われ攻め込まれる。しかし追いかけたCTB池田悠希のタックルでこぼれたボールをSO中楠一期が確保し、自陣22m付近を真横に走って逆サイドを目指す。前方にスペースが生まれていたFBメイン平に繋いでゲインすると。内側をサポートしたCTB PJ・ラトゥへパスを通し、左中間からトライエリアに入り中央にトライ。CVも成功させて44-45と再び1点差に迫る。
後半41分[BR東京]
ホーンの中での自陣スクラムから最後のアタック。パスを繋ぎ敵陣10mを越えるが、ギャップを狙ったSH TJ・ペレナラのパスが通らずノックフォワード。ノーサイド。
インタビュー
タンバイ・マットソンHC
今日、このチームが見せてくれたパフォーマンスを誇りに思います。もちろん勝ちたかったので悔しさはありますが、ああいうスタートを切ったあと、早い時間帯にケガが続いてしまったにもかかわらず、しっかりとファイトし続けてくれて、ハーフタイムを挟んでからも、いいスピリットを見せてくれていました。ただ、振り返る必要もある。40点以上を獲りましたが、45点を獲られているので。そこはしっかりと見ないといけないかなと思います。
SH TJ・ペレナラゲームキャプテン
コーチと同じですかね。すごくタフなシチュエーションでしたが、しっかりファイトバックしてくれたチームを、本当に誇りに思います。早い時間帯にラインブレイクされたり、ポイントを獲られたりしているんですけど、その後しっかり集まって戦い続けられたし、あと少しで勝てるっていうところまで持っていけたんで。ただ、45点を獲られてはいけないかなと思います。やっぱり試合に勝つのは難しくなる。ただ、ポジティブな点はたくさんあります。特にダークプレイス、ちょっときついことも続いたんですけど、それでもしっかりと戦い抜いたっていうところはよかったかなと思います。
質疑応答
— 1点差を追いかける状況での最後のプレー。(ボールを失えば)ボーナスポイントを失う可能性もある中で迷いなく攻めた
TJ・ペレナラ:試合に勝ちたかったので。スコアできるポジションに自分たちを持っていけば、相手も勝ちたいはずなので、ターンオーバーしたときにはキックアウトするかなと。(BR東京に)ボーナスポイント与えないことよりも、勝つことにフォーカスしてくると思っていました。
— スクラムハーフが80分間プレーするケースは、今はあまりないが
TJ・ペレナラ:僕は毎週80分できる、そのためのコンディションをキープできているというプライドを持っているので。やっぱり9番としてはそういう中でしっかりやることが大事かなと思いますし、ラグビーをやるのもすごく好きなので、長く出られるならそれはうれしいです。
マットソンHC:昔ながらのハーフバックとしてやってもらえることはありがたい。彼はリカバリーのために(試合翌日の)日曜日も10キロ走るくらいのとてもエンジンの大きな選手。それに負けず嫌いなので、外したら抗議されるんじゃないかな。
— ベンチにはSH山本昌太も
マットソンHC:そうですね。残り20分くらいになったとき、コンディションチェックはしました。それは(今日に限らず)必ずしています。
— 後半、スクラムでプレッシャーをかけるなどしてチャンスをつくった。後半のプッシュは意図していたか
マットソンHC:特別そういうわけではないんですが、FWコーチのカール・ホフトはいいスクラムコーチでもあるので、そこのインパクトはいつも考えてくれています。PRパディー・ライアンが入って、もちろん彼だけではないですが、スクラムチャンスを生み出すことができて、そこからスコアに繋がったかとは思います。BL東京についてのディスカッションで重要だと話していたのはセットピースでしたが、そこはすごく機能していたと思います。
— 大内真がHOを2試合連続で務めた
マットソンHC:どんどんよくなっていると思います。ゲームコンディション、ゲームに慣れるといったところ、周りのメンバーとのコンビネーションなどは出場を積み重ねるにつれてよくなっていくと思うので。そこも影響あるかな。
— スコアのイメージは
マットソンHC:30 点台のイメージ。東芝はやっぱりいいアタッキングチームなので、スコアされるとは思っていたんですけど、4〜5トライずつの勝負かなという予想でした。合計で90点を超えるゲームになるとは思っていませんでした。ファンにとってはよかったのかな。ディフェンスコーチにとってはよくないことだけど。
— 2試合続けて7トライ。今日は全て異なる選手のトライだった。アタックの手応えは
TJ・ペレナラ:バラエティ豊富でいいかなと思います。ゲームシェイプというのを理解しだして、セットピースのところのコーチングもすごくよくて、スペシャルと呼ぶべきプレーからもスコアできて。ビデオを見てチームの傾向をチェックして、それをゲームに繋げる。それがよくなっている。あとはオフェンスシェイプを信じる姿勢などもよくなっているのかなと。
— 最大で18点差がついた。巻き返せた要因は
マットソンHC:いい質問ですよね。答えるのは簡単ではないのですが。チームのリーダーたちがしっかりと(問題を)解決してくれたのかな? 相手は今のチャンピオン。すごいプレッシャーをかけられることはわかっていました。その中で、絶対に諦めないで戦おうという話もしつづけてきました。ハーフタイムにロッカールームに集まったとき、選手たちはすごくよくトークしていて、コミュニケーションが取れていた。スピリットも高かった。そこが重要なのかなと思います。やっぱりその気持ち、スピリットが高くないと、コーチが影響を与えるのは難しいと思うので。
— 以前、「8点差で負けるようなゲームを、4点差で勝つようなゲームに」という言葉もあったが、1点差まできた。あと5点をどう縮めるか
TJ・ペレナラ:これだけの失点があってはいけないかなと思います。それが答えだと思います。(これだけ失点すると)やはりラグビーゲームに勝つのは難しくなる。もちろん、相手はアタックが強いチームで、(相手10番の)リッチー・モウンガはトップ1、2といっていいオフェンシブプレーヤーですし、周りの選手もオフェンスがすごく強いというのはありますが。でも、自分たちも点は獲れることを証明できたと思います。自分たちのシステムを信じているので、あとは失点数っていうところ。あれだけ獲られてはいけないと。 試合の最後のほうはお互い疲れも出ていたので許容すべきなのかもしれません。システムがどうとかでもないので。でも最初のほうの時間帯に3トライぐらい獲られましたよね。僕としてはあれはOKじゃないです。
PR西和磨
敗戦しているので悔しい気持ちは大きいですけど、その中で自分たちのスタンダードというのが見えた部分もあったので、次に繋がる試合になったのかなとは思います。
— よかったのはセットプレーなど
そうですね。僕自身のことで言えばやっぱセットプレー。ここ数試合は自分自身あまりうまくいっていない部分が多かったので。スクラムを安定させてBKにしっかり球を出せるようにというところを意識したのですが、そこはできた部分ではあると思う。
— 特に後半、かなりプレッシャーをかけた
そうですね。前半からフィーリングはすごくよくて。ただ、その中でペナルティのリスクなども考えながらプランを立てていて。後半にパディーが入ってきたタイミングでいこう(押そう)と。今日の試合に勝つにはセットプレーの安定が絶対不可欠だと話していましたが、そこについてはできたのかなと。
— ラインアウトも修正が進みかなり安定した
練習の中で、ラインアウトにしろ、スクラムにしろ、たくさん話し合って。細部までこだわることを意識した1週間になったのかなと。練習ではノンメンバーのプレーヤーがすごいプレッシャーをかけてくれているので、ゲームライクに近い練習ができているのかなっていうのもあります。
— 規律面もコントロールできたのでは
レフリングに対しての反応とか、レフリーにアジャストするというところは結構数試合よくない部分ではあると思うので、そこをクリアにしていくっていうのは大切なのかなと思います。オフサイドなどはかなり意識していると思います。
— 次節は三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)戦
自分は80分、ラグビーで戦ってくるチームという印象。どこかのエリアが勝てれば勝てるという試合にはならないと思う。 80分、どのエリアでも気を抜かないことが大切なのかなと思います。僕の仕事としてはまず、セットピースでプレッシャーをかけ続けることになってくるかと。
FL松橋周平
結果にはチーム全員がっかりしていて、勝てていた試合だったなっていうのもありますし、少しコントロールできていないところもあったので。フラストレーションが溜まるところもあるんですけど、それにしてもスコアをだいぶ獲られてしまっていたので、自分たちのやるべきことにもっとフォーカスして来週はしっかりシャットダウンしていきたいなと思います。とはいえ、前半の最初のほうはうまくいっていなかったんですけど、あきらめることなく勝負しにいって勝つチャンスをしっかり取りにいっていたので。前半の終わり方もすごくよかったですしね。みんな自信にはなっているんじゃないですか?
— もうちょっといけたなっていうのはディフェンス
そうですね。相手のいいランナーに対してプレッシャーをかけられなかった。
— ディフェンスでの対応を少し変え、その裏をかかれたような面も
相手もしっかり幅を持ってアタックしてきて、相手の10番がどこに隙があるかっていうのを常に把握していたので、かなりうまいことやられたなっていうのはあります。もうちょっと幅を。しっかり修正したいです。
— アタックは2試合連続で7トライ
いろいろなトライを獲れるようになってきたので、そこは自信にしていいと思います。でも、悔やまれますね。やっぱり勝ちか負けかには大きな差がある。そこにこだわらないと最後は。負けていい試合なんてひとつもないんで。 やっぱり勝つために全てを出し切ることが大事ですね。
— 前半の終わり、TJからのキックパスを左サイドでもらってのトライは素晴らしかった
いえ、まだまだ頑張らないと。ただあれは大きかったですよね。あそこで点差を縮めることができ、まだいけるぞとなったとは思う。予測していて、ずっとTJには手を上げてアイコンタクトを送っていました。彼は視野が広いし左利きというのが頭に入っていたので、チャンスになるなと。
— TJのプレーをイメージした個々のアクションが増えている
彼はラグビーを楽しんでいるので。その瞬間を。それに対して僕らがどれだけリアクションできるか、合わせられるかがすごく大事かなと思いますね。
FLマイケル・ストーバーグ
チームは信じられないぐらいのファイトを見せてくれたと思います。 逆境のシチュエーションをしっかり変えられる。いろいろなことが自分たちのほうにうまく転がらなくても、今までないぐらいのファイトを見せることができている。そういうラグビーができるチームだなと。あとは相手の得点を阻止しなきゃいけない。
— 戦っていたときに感じた難しさは、アタックへの対応か
もちろん(アタックをリードしていたのは)世界一の10番なので。リッチー(・モウンガ)にちょっと時間を与えすぎてしまったかもしれない。外に大きい選手もいるので、彼らに勢いをつけるチャンスを与えスピードアップされると止めるのは難しい。ただ、シンプルにいいボールキャリアに対するミスタックルも多かったので、そこは振り返らなきゃいけない。
— ラインアウトなどセットプレーは素晴らしかった
そこは(第6節の)コベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)戦ぐらいからすごくフォーカスしていて。個人的には、みんなに対しより要求をするようにしてきたのですが、それによく反応してくれています。スクラムも一緒だと思うんですが、ハードワークが報われるようになってきたのかなと。
— 次は絶対に勝たなければいけない試合
相模原DBとは2年で4回戦っていて2勝2敗ですよね。勝ったときはセットピースでのドミネートとテリトリーコントロールができていた。 負けたときはセットピースでドミネートされていてテリトリーのコントロールを許していた。だから、すごくシンプルなんです。テリトリーの管理とセットピースで優位に立ったほうが勝つ。それはわかっているし、自分たちはそこをしっかりやれることもわかっているので、ポジティブかなと思います。
— 粘り強さを感じさせるチームになってきた
そうですね。いいリーダーたちがしっかりリードしてくれています。先週は「BL東京はベストアタッキングチームだ」っていう評価のもとで準備をしてきて、TJ(・ペレナラ)は「相手にスコアされることもあるけれども、パニックになる必要はない」というメッセージをとにかく出し続けていました。選手はそれにちゃんとリアクションして責任を果たし続けた。そこについては、チームの成長を見せられたかなと思います。
WTB/FBメイン平
— ケガから復帰して、状態を確認しながらのプレーかと思うが
ケガをしてからはあまり調子はよくはなかったんですけど、徐々によくなってきている感じはあります。そこはすごいポジティブ。最初に復帰したときは本当に80分間走れない状態だったのですが、少しずつフィットしてきて、ようやく80分間自分の好きなことができるぐらいまでの身体になってきたかなと。
— 新しいヘッドコーチのもとで、個人の判断でプレーする場面も増えているようだが
どちらかというと僕は自由にやらせてもらっている選手(ポジション)で、そこに関しては本当に監督も理解してくれているので、自分がいきたいところにいって、もらいたいところでもらってっていう感じでやらせてもらえているのでありがたいです。
— 実感としては「ここまでやれた」か「勝ち切れなかった」か
自分たちはディフェンスに誇りを持っていたんですけど、今日は本当に残念。そこはマインドセットの部分の影響もあるのかなと。そこさえ直せば自分たちは戦えるっていうのは、自分たちが一番わかっていると思うので。
— 前半の最初、先に3本トライを奪われた。相手を上にみるようなところがあった
そうですね。今週は自分たちがトライを獲られるっていうのはわかった上で準備していたというか、獲られる前提でやっていました。そのあとにやり返す、パンチを返すぞと言っていたんですが、その表現があまりよくなかったかなって。試合を通してやっぱり受け身になっていたので、それは思いました。自分たちはチャレンジャーなので、それじゃ勝てないと思う。先手を打たないといけない。そこはマインドセットを変えていきたいですね。
— 試合の中盤以降は、外側を攻められた
最初にショートサイドで何本かいかれて、そのあとに自分たちはショートサイドに一人足して固めたんですけど、BL東京さんは上手で、次はオープンサイドにチャンスがあるとみて振られてトライを獲られた。相手のやりたいラグビーをさせるディフェンスになってしまったので、そこはもう一回レビューして、自分たちのやりたいディフェンスに修正したいと思います。
今日、このチームが見せてくれたパフォーマンスを誇りに思います。もちろん勝ちたかったので悔しさはありますが、ああいうスタートを切ったあと、早い時間帯にケガが続いてしまったにもかかわらず、しっかりとファイトし続けてくれて、ハーフタイムを挟んでからも、いいスピリットを見せてくれていました。ただ、振り返る必要もある。40点以上を獲りましたが、45点を獲られているので。そこはしっかりと見ないといけないかなと思います。
SH TJ・ペレナラゲームキャプテン
コーチと同じですかね。すごくタフなシチュエーションでしたが、しっかりファイトバックしてくれたチームを、本当に誇りに思います。早い時間帯にラインブレイクされたり、ポイントを獲られたりしているんですけど、その後しっかり集まって戦い続けられたし、あと少しで勝てるっていうところまで持っていけたんで。ただ、45点を獲られてはいけないかなと思います。やっぱり試合に勝つのは難しくなる。ただ、ポジティブな点はたくさんあります。特にダークプレイス、ちょっときついことも続いたんですけど、それでもしっかりと戦い抜いたっていうところはよかったかなと思います。
質疑応答
— 1点差を追いかける状況での最後のプレー。(ボールを失えば)ボーナスポイントを失う可能性もある中で迷いなく攻めた
TJ・ペレナラ:試合に勝ちたかったので。スコアできるポジションに自分たちを持っていけば、相手も勝ちたいはずなので、ターンオーバーしたときにはキックアウトするかなと。(BR東京に)ボーナスポイント与えないことよりも、勝つことにフォーカスしてくると思っていました。
— スクラムハーフが80分間プレーするケースは、今はあまりないが
TJ・ペレナラ:僕は毎週80分できる、そのためのコンディションをキープできているというプライドを持っているので。やっぱり9番としてはそういう中でしっかりやることが大事かなと思いますし、ラグビーをやるのもすごく好きなので、長く出られるならそれはうれしいです。
マットソンHC:昔ながらのハーフバックとしてやってもらえることはありがたい。彼はリカバリーのために(試合翌日の)日曜日も10キロ走るくらいのとてもエンジンの大きな選手。それに負けず嫌いなので、外したら抗議されるんじゃないかな。
— ベンチにはSH山本昌太も
マットソンHC:そうですね。残り20分くらいになったとき、コンディションチェックはしました。それは(今日に限らず)必ずしています。
— 後半、スクラムでプレッシャーをかけるなどしてチャンスをつくった。後半のプッシュは意図していたか
マットソンHC:特別そういうわけではないんですが、FWコーチのカール・ホフトはいいスクラムコーチでもあるので、そこのインパクトはいつも考えてくれています。PRパディー・ライアンが入って、もちろん彼だけではないですが、スクラムチャンスを生み出すことができて、そこからスコアに繋がったかとは思います。BL東京についてのディスカッションで重要だと話していたのはセットピースでしたが、そこはすごく機能していたと思います。
— 大内真がHOを2試合連続で務めた
マットソンHC:どんどんよくなっていると思います。ゲームコンディション、ゲームに慣れるといったところ、周りのメンバーとのコンビネーションなどは出場を積み重ねるにつれてよくなっていくと思うので。そこも影響あるかな。
— スコアのイメージは
マットソンHC:30 点台のイメージ。東芝はやっぱりいいアタッキングチームなので、スコアされるとは思っていたんですけど、4〜5トライずつの勝負かなという予想でした。合計で90点を超えるゲームになるとは思っていませんでした。ファンにとってはよかったのかな。ディフェンスコーチにとってはよくないことだけど。
— 2試合続けて7トライ。今日は全て異なる選手のトライだった。アタックの手応えは
TJ・ペレナラ:バラエティ豊富でいいかなと思います。ゲームシェイプというのを理解しだして、セットピースのところのコーチングもすごくよくて、スペシャルと呼ぶべきプレーからもスコアできて。ビデオを見てチームの傾向をチェックして、それをゲームに繋げる。それがよくなっている。あとはオフェンスシェイプを信じる姿勢などもよくなっているのかなと。
— 最大で18点差がついた。巻き返せた要因は
マットソンHC:いい質問ですよね。答えるのは簡単ではないのですが。チームのリーダーたちがしっかりと(問題を)解決してくれたのかな? 相手は今のチャンピオン。すごいプレッシャーをかけられることはわかっていました。その中で、絶対に諦めないで戦おうという話もしつづけてきました。ハーフタイムにロッカールームに集まったとき、選手たちはすごくよくトークしていて、コミュニケーションが取れていた。スピリットも高かった。そこが重要なのかなと思います。やっぱりその気持ち、スピリットが高くないと、コーチが影響を与えるのは難しいと思うので。
— 以前、「8点差で負けるようなゲームを、4点差で勝つようなゲームに」という言葉もあったが、1点差まできた。あと5点をどう縮めるか
TJ・ペレナラ:これだけの失点があってはいけないかなと思います。それが答えだと思います。(これだけ失点すると)やはりラグビーゲームに勝つのは難しくなる。もちろん、相手はアタックが強いチームで、(相手10番の)リッチー・モウンガはトップ1、2といっていいオフェンシブプレーヤーですし、周りの選手もオフェンスがすごく強いというのはありますが。でも、自分たちも点は獲れることを証明できたと思います。自分たちのシステムを信じているので、あとは失点数っていうところ。あれだけ獲られてはいけないと。 試合の最後のほうはお互い疲れも出ていたので許容すべきなのかもしれません。システムがどうとかでもないので。でも最初のほうの時間帯に3トライぐらい獲られましたよね。僕としてはあれはOKじゃないです。
PR西和磨
敗戦しているので悔しい気持ちは大きいですけど、その中で自分たちのスタンダードというのが見えた部分もあったので、次に繋がる試合になったのかなとは思います。
— よかったのはセットプレーなど
そうですね。僕自身のことで言えばやっぱセットプレー。ここ数試合は自分自身あまりうまくいっていない部分が多かったので。スクラムを安定させてBKにしっかり球を出せるようにというところを意識したのですが、そこはできた部分ではあると思う。
— 特に後半、かなりプレッシャーをかけた
そうですね。前半からフィーリングはすごくよくて。ただ、その中でペナルティのリスクなども考えながらプランを立てていて。後半にパディーが入ってきたタイミングでいこう(押そう)と。今日の試合に勝つにはセットプレーの安定が絶対不可欠だと話していましたが、そこについてはできたのかなと。
— ラインアウトも修正が進みかなり安定した
練習の中で、ラインアウトにしろ、スクラムにしろ、たくさん話し合って。細部までこだわることを意識した1週間になったのかなと。練習ではノンメンバーのプレーヤーがすごいプレッシャーをかけてくれているので、ゲームライクに近い練習ができているのかなっていうのもあります。
— 規律面もコントロールできたのでは
レフリングに対しての反応とか、レフリーにアジャストするというところは結構数試合よくない部分ではあると思うので、そこをクリアにしていくっていうのは大切なのかなと思います。オフサイドなどはかなり意識していると思います。
— 次節は三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)戦
自分は80分、ラグビーで戦ってくるチームという印象。どこかのエリアが勝てれば勝てるという試合にはならないと思う。 80分、どのエリアでも気を抜かないことが大切なのかなと思います。僕の仕事としてはまず、セットピースでプレッシャーをかけ続けることになってくるかと。
FL松橋周平
結果にはチーム全員がっかりしていて、勝てていた試合だったなっていうのもありますし、少しコントロールできていないところもあったので。フラストレーションが溜まるところもあるんですけど、それにしてもスコアをだいぶ獲られてしまっていたので、自分たちのやるべきことにもっとフォーカスして来週はしっかりシャットダウンしていきたいなと思います。とはいえ、前半の最初のほうはうまくいっていなかったんですけど、あきらめることなく勝負しにいって勝つチャンスをしっかり取りにいっていたので。前半の終わり方もすごくよかったですしね。みんな自信にはなっているんじゃないですか?
— もうちょっといけたなっていうのはディフェンス
そうですね。相手のいいランナーに対してプレッシャーをかけられなかった。
— ディフェンスでの対応を少し変え、その裏をかかれたような面も
相手もしっかり幅を持ってアタックしてきて、相手の10番がどこに隙があるかっていうのを常に把握していたので、かなりうまいことやられたなっていうのはあります。もうちょっと幅を。しっかり修正したいです。
— アタックは2試合連続で7トライ
いろいろなトライを獲れるようになってきたので、そこは自信にしていいと思います。でも、悔やまれますね。やっぱり勝ちか負けかには大きな差がある。そこにこだわらないと最後は。負けていい試合なんてひとつもないんで。 やっぱり勝つために全てを出し切ることが大事ですね。
— 前半の終わり、TJからのキックパスを左サイドでもらってのトライは素晴らしかった
いえ、まだまだ頑張らないと。ただあれは大きかったですよね。あそこで点差を縮めることができ、まだいけるぞとなったとは思う。予測していて、ずっとTJには手を上げてアイコンタクトを送っていました。彼は視野が広いし左利きというのが頭に入っていたので、チャンスになるなと。
— TJのプレーをイメージした個々のアクションが増えている
彼はラグビーを楽しんでいるので。その瞬間を。それに対して僕らがどれだけリアクションできるか、合わせられるかがすごく大事かなと思いますね。
FLマイケル・ストーバーグ
チームは信じられないぐらいのファイトを見せてくれたと思います。 逆境のシチュエーションをしっかり変えられる。いろいろなことが自分たちのほうにうまく転がらなくても、今までないぐらいのファイトを見せることができている。そういうラグビーができるチームだなと。あとは相手の得点を阻止しなきゃいけない。
— 戦っていたときに感じた難しさは、アタックへの対応か
もちろん(アタックをリードしていたのは)世界一の10番なので。リッチー(・モウンガ)にちょっと時間を与えすぎてしまったかもしれない。外に大きい選手もいるので、彼らに勢いをつけるチャンスを与えスピードアップされると止めるのは難しい。ただ、シンプルにいいボールキャリアに対するミスタックルも多かったので、そこは振り返らなきゃいけない。
— ラインアウトなどセットプレーは素晴らしかった
そこは(第6節の)コベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)戦ぐらいからすごくフォーカスしていて。個人的には、みんなに対しより要求をするようにしてきたのですが、それによく反応してくれています。スクラムも一緒だと思うんですが、ハードワークが報われるようになってきたのかなと。
— 次は絶対に勝たなければいけない試合
相模原DBとは2年で4回戦っていて2勝2敗ですよね。勝ったときはセットピースでのドミネートとテリトリーコントロールができていた。 負けたときはセットピースでドミネートされていてテリトリーのコントロールを許していた。だから、すごくシンプルなんです。テリトリーの管理とセットピースで優位に立ったほうが勝つ。それはわかっているし、自分たちはそこをしっかりやれることもわかっているので、ポジティブかなと思います。
— 粘り強さを感じさせるチームになってきた
そうですね。いいリーダーたちがしっかりリードしてくれています。先週は「BL東京はベストアタッキングチームだ」っていう評価のもとで準備をしてきて、TJ(・ペレナラ)は「相手にスコアされることもあるけれども、パニックになる必要はない」というメッセージをとにかく出し続けていました。選手はそれにちゃんとリアクションして責任を果たし続けた。そこについては、チームの成長を見せられたかなと思います。
WTB/FBメイン平
— ケガから復帰して、状態を確認しながらのプレーかと思うが
ケガをしてからはあまり調子はよくはなかったんですけど、徐々によくなってきている感じはあります。そこはすごいポジティブ。最初に復帰したときは本当に80分間走れない状態だったのですが、少しずつフィットしてきて、ようやく80分間自分の好きなことができるぐらいまでの身体になってきたかなと。
— 新しいヘッドコーチのもとで、個人の判断でプレーする場面も増えているようだが
どちらかというと僕は自由にやらせてもらっている選手(ポジション)で、そこに関しては本当に監督も理解してくれているので、自分がいきたいところにいって、もらいたいところでもらってっていう感じでやらせてもらえているのでありがたいです。
— 実感としては「ここまでやれた」か「勝ち切れなかった」か
自分たちはディフェンスに誇りを持っていたんですけど、今日は本当に残念。そこはマインドセットの部分の影響もあるのかなと。そこさえ直せば自分たちは戦えるっていうのは、自分たちが一番わかっていると思うので。
— 前半の最初、先に3本トライを奪われた。相手を上にみるようなところがあった
そうですね。今週は自分たちがトライを獲られるっていうのはわかった上で準備していたというか、獲られる前提でやっていました。そのあとにやり返す、パンチを返すぞと言っていたんですが、その表現があまりよくなかったかなって。試合を通してやっぱり受け身になっていたので、それは思いました。自分たちはチャレンジャーなので、それじゃ勝てないと思う。先手を打たないといけない。そこはマインドセットを変えていきたいですね。
— 試合の中盤以降は、外側を攻められた
最初にショートサイドで何本かいかれて、そのあとに自分たちはショートサイドに一人足して固めたんですけど、BL東京さんは上手で、次はオープンサイドにチャンスがあるとみて振られてトライを獲られた。相手のやりたいラグビーをさせるディフェンスになってしまったので、そこはもう一回レビューして、自分たちのやりたいディフェンスに修正したいと思います。
次節は勝ち点差3・三菱重工相模原ダイナボアーズとの一戦
試合のないバイウイークを控える、節目の第10節は三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)と対戦する。3月1日(土)12:00より今節と同じ秩父宮ラグビー場でビジターとして臨むゲームだ。現在9位の相模原DBとの勝ち点差は3。どのようなかたちでも勝利すれば順位は入れ替わる。リーグワンでの対戦成績はここまで2勝2敗と拮抗しており、一瞬でもスイッチをオフすればまたたく間に押しきられる腕相撲のような我慢比べとなることが予想される。“ファーストパンチ”をしっかり打ち込み、苦しい時間を耐え、勝負どころで仕留めきる。そんなラグビーに期待したい。
ビジターゲームが続き、次回のホストゲームは3月30日(日)に秩父宮ラグビー場で開催される第13節 コベルコ神戸スティーラーズ戦。チケットは、3月7日(金) 12:00からファンクラブ先行販売、3月12日(水) 12:00から一般販売開始。
文:秋山 健一郎、リコーブラックラムズ東京
写真:川本 聖哉、リコーブラックラムズ東京
ビジターゲームが続き、次回のホストゲームは3月30日(日)に秩父宮ラグビー場で開催される第13節 コベルコ神戸スティーラーズ戦。チケットは、3月7日(金) 12:00からファンクラブ先行販売、3月12日(水) 12:00から一般販売開始。
文:秋山 健一郎、リコーブラックラムズ東京
写真:川本 聖哉、リコーブラックラムズ東京
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ