【厳選!箱根予選会の注目選手たち】日本人学生屈指の実力者と1年生の“史上最強留学生”に刮目せよ
1年生にして最強・エティーリの衝撃
陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、立川市街地、昭和記念公園を走る現行のコースでの大会記録は、2018年にレダマ・キサイサ(桜美林大/現・Kao)がマークした1時間00分44秒。エティーリがトラックで見せた実力をハーフマラソンの距離でも発揮できれば、この記録を更新する可能性が現実味を帯びてくる。
5000mと10000mの学生記録保持者となった、東京国際大のエティーリ。今季のトラックの主役は、ロードでも輝くか 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
山梨学院大にも2人の強力な留学生がいる。ジェームス・ムトゥク(2年)は前回4位。今季も関東インカレ1部10000mを制し、全日本選考会でもベットに次いで2位に入るなど、安定感がある。ビリアン・キピエゴン(1年)は関東インカレ1部ハーフマラソンを大会新記録(1時間02分16秒)で優勝。9月の日本インカレでも10000m5位に入っており、どちらが出走してもおかしくない。
前述の留学生に加え、前回の予選会でトップのワンジク・チャールズカマウ(武蔵野学院大4年)、日本インカレ10000mでエティーリに次ぐ2位となったシャドラック・キップケメイ(日本大1年)、年々着実に力をつけているピーター・ワンジル(大東文化大3年)らによって、どのようなペースでレースが展開されていくのか、注目したい。
関西勢の奮起にも期待
2年ぶりの本戦出場を目指す神奈川大は、10000m28分21秒10の記録を持つ小林篤貴(4年)。岡山・倉敷高を全国高校駅伝で3度の優勝に導いた、新雅弘が新監督に就任した日本大は、主将の下尾佑真(4年)。15年ぶりの本戦復帰を目指す、第82回大会優勝校の亜細亜大は、関東インカレ2部10000mで5位(日本人2位)の片川祐大(4年)。悲願の初出場を狙う麗澤大の鈴木康也(3年)に芝浦工業大の橋本章央(4年)。彼らは自身の走りでチームに貯金をもたらしたい。
箱根駅伝第100回を記念して全国の大学に門戸が広がった今大会。関東以外の大学では、10000m28分台の記録を持つ、京都産業大の中村光稀、小嶋郁依斗(ともに3年)や、立命館大の山崎皓太(3年)らの奮起に期待したい。
(企画構成:スリーライト)