明豊は初戦敗退の甲子園から何を学んだか 日本一へ向けて「ゼロからのスタート」
バント練習から始まった新チーム
2度の走塁ミスがあった西村だが、3安打2打点と「明豊の4番」らしさを存分に見せつけてチームを引っ張った。「下の代は間違いなく自分たちより能力が上。日本一になって」とメッセージを残した。 【写真は共同】
この先に待つ秋季戦線、そして2024年春夏の甲子園を見据えながら、川崎監督は表情を引き締め直してチーム作りの展望を語った。
「今回は守り、走塁、バントのミスで負けるべくして負けました。そして、来年から低反発バットに代わるので、間違いなく今回のような大雑把なミスが許されなくなってくるでしょう。バットスイングが速いとか145キロを投げるピッチャーが何枚いるとか、もちろんそれも大事だとは思いますが、そういった“能力”ではない部分の細かさが、より求められるはずです。そこは新チームのスタートでも話をしましたが、2023年夏の敗戦、そして3年生が残してくれたものを無駄にしたいためにも、今まで以上にしっかりやらないといけません」
日本一へ向けて、再びゼロからスタートを切った明豊。次の代は打線の破壊力が売り物だが、優先すべきは走攻守の基礎固めだ。原点に立ち返った九州の雄が、まずは4年ぶりの神宮大会出場を目指す。