バスケW杯フィンランド戦を日本代表はどう戦う? マルッカネンは脅威だが、パリ五輪出場へ前進したい
マルッカネン(左)はNBAのオールスター選手 【(C)FIBA】
フィンランド代表のFIBA世界ランキングは24位(日本は35位)で、グループEの中では一番「勝ち目」のある相手だ。今大会の初戦はオーストラリア(世界ランキング3位)に72-98で敗れている。一方で昨夏のEuroBasket 2022(欧州選手権)は7位の好成績を残していて、さらに難関の欧州予選を勝ち上がった難敵であることも間違いない。
最大の脅威はマルッカネン
チームにおける絶対的存在がラウリ・マルッカネン(ユタ・ジャズ)だ。26歳ながら、NBAで5シーズンのキャリアを持ち、ジャズに移籍した昨シーズンは1試合平均25.6得点を記録。スーパースター級の成績を残し、オールスター出場も果たしている。
マルッカネンはアリゾナ大で1年プレーしたのちにNBAドラフトへエントリーし、2017年のドラフトで全体7位の指名を受けてNBA入りした。213センチのビッグマンだが、ウイング的なプレーに強みを持つフォワードでもある。NBAでは40%近い成功率を記録する3ポイント(3P)シュートの名手で、ゴール下に持ち込んでからのフィニッシュもスムーズだ。
オーストラリア戦は強みの3Pシュートが「7分の1」と苦しんだものの、19得点、8リバウンド、4アシストといずれもチーム最多。もっとも警戒するべき選手は彼で、渡邊雄太と吉井裕鷹の守備対応が日本のテーマになる。
守備のローテーションが重要に
ヤントゥネンも万能なプレーが持ち味 【(C)FIBA】
フィンランドにおけるマルッカネンに次ぐ才能はミケル・ヤントゥネンだろう。アメリカ・ユタ大学出身の23歳で、現在はフランスのクラブの所属。今夏のNBAサマーリーグにも参加している。204センチ・100キロのオールラウンドなスキルを持つフォワードで、「3番(スモールフォワード)」に近いプレーをする。