スポーツナビでは、『データスタジアム』社が開発した対戦予測シミュレーションを基に、毎節のJ1予想スコアと試合結果の確率を紹介する。対戦予測シミュレーションは、今季の各チームの攻撃パターン、被攻撃パターン、ボール奪取位置、点差状況など詳細なデータを用い、対戦カード毎に300回対戦させた結果を表したものだ。予想スコアから試合展開を想像するもよし、スポーツくじ「WINNER」の予想に生かすもよし、データを活用して、Jリーグ観戦の楽しみ方を増やしてみてほしい。

　J1第24節9試合の予想スコアと試合結果の確率は図表の通りとなった。

　今節の最注目カードは3位名古屋、4位浦和の金Jマッチ。リーグ屈指の鉄壁の守備を誇る両軍の対戦（名古屋20失点：3位、浦和19失点：1位タイ）ということもあり、引き分けの確率は45.3%と、他カードよりもその可能性が飛び抜けて高い数値となっている。シミュレーション上で最も頻度が高かったスコアは1-1で、2番目は0-0であった。ともにミドルゾーンから前で始まる攻撃によってシュートチャンスを迎える傾向にあり、相手の守備隊形が崩れている状態でいかにゴールへ素早く攻め込めるかが勝利へのカギとなりそうだ。名古屋はエースのキャスパー・ユンカー選手が契約上の関係で出場できないため、酒井宣福選手、中島大嘉選手らの活躍に期待がかかる。

　横浜FC以外の下位グループは今節、過去の対戦成績としては得意としている相手とのゲームとなる。首位神戸と相対する柏は2020年以降の対戦で5勝1分け1敗の好成績を残しており、湘南はG大阪に対して現在3連勝中で2021年以降は無敗(3勝2分け)、失点はわずかに1。痛恨の連敗で残留争いに巻き込まれつつある京都も、札幌相手にはホームで驚異の勝率を誇っている(11勝3分け1敗 ※J2時含む)。シミュレーションでは現状の力関係が反映されていずれも黒星予想となっているが、相性の良さでひっくり返す可能性は十分にある。