スポーツナビでは、『データスタジアム』社が開発した対戦予測シミュレーションを基に、毎節のJ1予想スコアと試合結果の確率を紹介する。対戦予測シミュレーションは、今季の各チームの攻撃パターン、被攻撃パターン、ボール奪取位置、点差状況など詳細なデータを用い、対戦カード毎に300回対戦させた結果を表したものだ。予想スコアから試合展開を想像するもよし、スポーツくじ「WINNER」の予想に生かすもよし、データを活用して、Jリーグ観戦の楽しみ方を増やしてみてほしい。

　J1第22節9試合の予想スコアと試合結果の確率は図表の通りとなった。2週間の中断期間を経てほぼ全チームで入退団のリリースが発表され、勢力図が変わりそうな予感もするこの夏、Jリーグをかき回すチームはどこになるか。

　延期分の川崎F戦をドローで終えて2位横浜FMとの勝点差を1にした首位神戸は、アウェイで横浜FCと対戦。勝利確率は今節最高の57.7%となっており、好調さを生かしてそのままトップを堅持する可能性が高い。この試合での得点パターンの半数以上がカウンターや高い位置でのボール奪取からで、横浜FCとしてはボールの失い方や攻守の切り替えに重きを置いて戦いたいところ。

　首位奪還を狙う横浜FMも同じくアウェイで4位の浦和と激突し、2-1で勝利の予想。ミドルサードからのカウンターやビルドアップで得点を奪う確率が高く、中盤で主導権を握れるかが勝点3のポイントとなりそうだ。藤田譲瑠チマ選手が海外移籍でチームを去った今、喜田拓也選手と渡辺皓太選手の鉄壁ボランチコンビだけでなく、控えの山根陸選手にも大きな期待がかかる。

　勝点29同士の対決となる鳥栖と福岡の「九州ダービー」は1-0で鳥栖勝利の予想。シミュレーション上の確率では0-0と0-1も多く、1点以内の試合が上位に並ぶ結果となっている。直近3試合の顔合わせでも引き分け(0-0→1-1→0-0)で終わっており、堅い試合となることは間違いない。鳥栖も福岡も高い位置でのボール奪取からチャンスに至る可能性が高く、ハイプレスの強度に注目したい。