スポーツナビでは、『データスタジアム』社が開発した対戦予測シミュレーションを基に、毎節のJ1予想スコアと試合結果の確率を紹介する。対戦予測シミュレーションは、今季の各チームの攻撃パターン、被攻撃パターン、ボール奪取位置、点差状況など詳細なデータを用い、対戦カード毎に300回対戦させた結果を表したものだ。予想スコアから試合展開を想像するもよし、スポーツくじ「WINNER」の予想に生かすもよし、データを活用して、Jリーグ観戦の楽しみ方を増やしてみてほしい。

　J1第23節9試合の予想スコアと試合結果の確率は図表の通りとなった。前節は残留争いを強いられる16位横浜FC、17位柏、18位湘南がそろって白星を収める驚きの結果となった。今節もその「波乱」は訪れるのか。

　リーグ戦で4月1日以来の勝ち星を挙げた湘南。2-0で新潟の勝利予想となっているが、新潟の勝率が45.3%に対し、湘南は36.0%とそこまで離されていない。ボール保持に長ける新潟が相手とあって、主に中盤より高い位置でのボール奪取からチャンスを迎える傾向にある。プレッシングと体力のバランスを取るためにも、早めにリードを奪えるかがポイントとなりそうだ。

　こちらも約3ヵ月ぶりの勝点3となった柏はホームにC大阪を迎える。0-1でC大阪の勝利予想が出ているものの、ホームでのC大阪戦は直近10試合で2敗という相性の良さもある。ミドルゾーンからのビルドアップやボール奪取が高い割合となっており、ボランチで好パフォーマンスを見せている土屋巧選手が勝利のカギを握る。

　7月以降は1勝2分け1敗と、一足先に復調気配を漂わせている横浜FC。だが、福岡戦の勝率予想は18.7%と、今節全チームの中で最も低い数値となっている。ボール保持率がリーグ15位の横浜FCと17位の福岡の対戦ということもあり、両者カウンターから得点を挙げるパターンが多くなっている。ニッパツでの前回対戦は横浜FCがボール保持とともに主導権を握ってゲームを進めて1-1の結果となったが、今回はどうなるだろうか。