ラグビー日本代表「必見のプレーランキング」 1位は4年前から進化した姫野和樹の“あのプレー”

斉藤健仁
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4大会連続のW杯出場となるリーチの魅力は、チームに推進力をもたらすボールキャリー。フランスの地でも「リーチ!」コールが沸き起こるか 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 9月8日にフランスで開幕するラグビーワールドカップ(W杯)。8月15日には本大会に出場する日本代表メンバー30人(残り3人はコンディションを見て追加発表される)も発表され、いよいよ本番ムードが高まってきた。そこで、ここではスポーツライターの斉藤健仁氏に登場を願い、日本代表選手の「必見のプレー」ベスト10を選んでもらった。史上初のベスト8進出に日本中が沸いた2019年大会から4年。久しぶりにラグビーを観ようという方も、これを参考にフランスW杯を楽しんでいただきたい。

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10位:反則を誘う具智元のスクラムでの押し

4年前の日本大会でも強豪国を相手にスクラムを押し込んで反則を誘い、何度となく雄叫びを上げた具。今大会でもこんなシーンが見たい 【Photo by Hannah Peters/Getty Images】

 身長184センチ・体重122キロの巨漢で、日本代表のスクラムを支える1人が、韓国出身のPR(プロップ)具智元だ。

 拓殖大時代からサンウルブズ(南半球の強豪チームが競い合う国際大会「スーパーラグビー」に2016年から2020年まで参戦していた日本チーム)の一員に選ばれ、国際舞台で研鑽を積むと、2019年のW杯日本大会では桜のジャージーの「3番」を背負った。

 とくに印象深かったのが、優勝候補のアイルランドを相手にスクラムを押し込んでペナルティを奪い、大きなガッツポーズを見せたシーン。さらに具は、21年10月の強豪オーストラリア代表との一戦でも、同様にスクラムを押し込み、反則を誘っている。

 アタッキングチームである日本代表が世界と伍して戦うためには、スクラムの安定が欠かせない。もちろん、ピンチで相手の反則を誘うビッグスクラムはチームにも大きな勢いをもたらす。今回のW杯でも、再び具のスクラムでの押しとガッツポーズが見たい。

9位:稲垣啓太のFWシェイプでのショートパス

 19年W杯で「笑わない男」として一躍有名になり、日本ラグビー界随一のインフルエンサーとなったのが、現在33歳のベテランPR稲垣啓太だ。

 W杯は今大会で3度目の出場となるが、年齢を重ねてもスクラムはもちろんのこと、ラインアウト、タックル、ボールキャリーと、愚直に安定的なパフォーマンスを続けている。
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著者プロフィール

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)、「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門」(海竜社)など著書多数。

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