“和製カリー”富永啓生がバスケW杯へ 代名詞3ポイントを世界に見せつける
2024年のNBA入りへ「もっと成長」
W杯後はネブラスカ大での活躍も期待される富永啓生 【(C)テレビ朝日】
富永はネブラスカ大2年目の2022-23シーズンに32試合の出場で1試合平均13.1得点を記録。“和製カリー”の異名を持つように、40パーセントの成功率で3ポイントシュートを射抜いた。「NBAドラフト2023」へのアーリーエントリーは取り下げる結果になったが、インディアナ・ペイサーズのプレドラフトワークアウトに参加。「自分の通用するところ、レベルアップしなければいけないところが明確になった1年でした」と振り返り、「ビッグ・テン・カンファレンスはすごくレベルが高いので、もう1年やればもっと成長できると思います」と自信を見せた。
今後のテーマは「レベルアップと課題克服」。「シュートは通用しています。ディフェンス、体の強さ、ハンドリングスキルやプレーメイキングを磨きたいです」とも語った。
ネブラスカ大で彼を指導するのはフレッド・ホイバーグヘッドコーチ。ペイサーズ、シカゴ・ブルズ、ミネソタ・ティンバーウルブズの3チームでNBA通算541試合に出場し、現役最後の2004-05シーズンに3ポイントシュート成功率でトップに立った名シューターだ。指揮官が富永について話す。
「今、彼はもっと成長することが必要なんだ。NBAチームは、世界中でプレーメイキングもできるシューターを探しているからね。彼のシュート力にプレーメイク能力が加われば、間違いなくNBAチームの関心は集まると思う」
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憧れのカリーとSNSで交流
“本家カリー”との交流もあった 【(C)テレビ朝日】
「チームメート2、3人から電話がかかってきて、『ツイッターを見てみろよ!』と言われました。めちゃめちゃうれしいことでした。以前カリーに会ったら『自分の思いどおりにいかないとか、なかなかうまくいかない時、くじけずに自分のできることを100パーセントの力でやり続けて、そうしたら自分がいつか報われるから』という言葉をもらいました」
コート外も充実したアメリカ生活
ファンからサイン攻めにあうことも 【(C)テレビ朝日】
コート外では、富永もネブラスカ州の街を歩けば注目を浴びる存在。「声を掛けられるし、どこへ行っても基本的にバレます。けど、お店の人が『これ食べて』と、食べ物を出してくれることもありますね」と笑った。意外な素顔は「料理好き」な一面。朝、昼、夜と食事が提供されるようだが、日本食を食べたくなったら親子丼やカレーを作り、故郷の味をたしなむようだ。
オフシーズンはワークアウトをこなしつつ、2022年からゴルフにも挑戦。最高スコア「89」を一度記録したというが、「そこからは全然ダメ」と、納得がいっていない模様だ。