改善させたチームの生命線。ホストゲームで借りを返し、初の連勝と3勝目へ

日本製鉄釜石シーウェイブス 伊藤大輝選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)は3月15日(土)、岩手県盛岡市のいわぎんスタジアムで日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)とのホストゲームに臨む。

東日本大震災復興祈念試合でもあった前節は、前半戦で首位を走ってきたレッドハリケーンズ大阪に快勝し、今季2勝目を手にした。今節はこのいい流れを継続させる意味でも、大事な後半戦の初戦となる。

対戦する日野RDには2月1日(土)の第5節で苦汁をなめさせられた。セットピースで劣勢を強いられ、特にフッカーの伊藤大輝は、自身がスローワーでもあるラインアウトがことごとくスティールされたこともあり、悔しさをにじませる。

「サインの選択の問題なのか、ボールを投げる前から相手が自分たちの飛ぶ位置に入られている感覚もありました」

スティールされるたびに増す不安。成功を意識すればするほど選択が裏目に出て、沼にハマっていくような感覚だった。

しかし、前節は大きく改善。須田康夫ヘッドコーチが試合後、「オプションを増やしたことと、考え方をシンプルにしたこと」が功を奏したと話せば、伊藤も「ジャンパー陣とも話をして、もっとシンプルな選択肢も選ぶようにした」と言うように、マインドの変化も改善の大きな助けになった。ボールをキープさえできれば、いいアタックを展開できることはすでに証明済みだ。その意味でも釜石SWにとってセットピースの精度は一つの生命線となる。

後半戦がスタートする今節はレギュラーシーズンにおけるクラブ史上初の連勝や3勝目が懸かった試合。つい1カ月半前に敗れた日野RDに対して、ホストゲームで借りを返し、クラブ史に新たなページを刻みたい。

「個人的には日野RDには勝った試合のイメージがなくて。でも、『だからこそ日野RDには勝ちたい』という思いが強いですね」(伊藤)

チームとしても、勝利したあとの試合がもつ意味は大きい。伊藤も当然、この一戦に懸けている。

前半戦は接戦を勝ち切れなかった。この課題を克服するためには、チーム全体の総合力が試される。練習中、特に若手が多いフロントローに熱心に声を掛ける様子も多く見られるのが、フォワード陣のリーダーである伊藤だ。重要な役割を果たすセットピースのキーマンが、打倒・日野RDに燃えている。

(髙橋拓磨)
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