そんな富永はシーズン中から肉体改造に取り組み、トレーナーと一緒にプログラムを考えながら、「1日5、6回」の食事で夏には目標の185パウンド（約84キロ）まで増加。世界との戦いに向けて体を仕上げてきた。

　3x3日本代表として2021年に開催された東京オリンピックの舞台を経験したものの、当時は無観客。フィリピン、インドネシアとともに共催される母国でのワールドカップ出場に向けて思いを明かした。

「日の丸を背負ってプレーすることを目標にしています。自分の力を100パーセント出し切れるように頑張りたいです。3ポイントシュートの部分でチームを強くできると思っています。すごく楽しみですし、日本のファンの前でプレーしたい気持ちがあります」

　ワールドカップで自身の存在を証明し、ネブラスカ大に戻ってプレーの幅を広げられれば、NBA入りがグッと近づくはずだ。ホイバーグHCは富永を司令塔で起用することも考えており、彼自身も「シューターに限定した使い方ではなく、オフェンスのメイキングも身につけてポイントガードもできるように、パスもシュートもドライブもできる選手になりたい」と、2023-24シーズンの目標を語った。

　自慢の3ポイントに、アシストやゲームコントロール力が加われば、カリーのようなプレーヤーに進化を遂げるだろう。田臥勇太（現宇都宮ブレックス）、渡邊雄太（フェニックス・サンズ）、八村塁（ロサンゼルス・レイカーズ）のあとに続くために、“和製カリー”の名前を世界中に示す時が来た。

（構成・編集／フロムワン）

テレビ朝日　バスケW杯放送日程
8月15日（火）バスケW杯直前強化試合　日本×アンゴラ　よる6時50分～　テレビ朝日系生中継　※一部地域を除く
8月27日（日）バスケW杯1次ラウンド　日本×フィンランド　よる9時～　テレビ朝日系生中継
8月29日（火）バスケW杯1次ラウンド　日本×オーストラリア　よる7時54分～　テレビ朝日系生中継　※一部地域を除く