22歳の新星トリオ、蟬川泰果、中島啓太、平田憲聖が、 国内男子メジャーで世界を見据えた戦いに挑む

北村収

先週のミズノオープン優勝で、一躍脚光を浴びた平田憲聖

 大学3年生の時に「日本学生ゴルフ選手権」を制するなどアマチュア時代から活躍はしていたが、同じ年齢の蟬川、中島と比べると知名度は低かった平田憲聖。一躍脚光を浴びたのが先週の「ミズノオープン」だった。同級生の中島啓太とのプレーオフを制し、ツアー初勝利。クラブ契約をするミズノの大会で、ホストプロとしての堂々たる勝利だった。

 58位でシード権を獲得した昨シーズン、最も順位が高かったのが「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の7位。初日には「66」という好スコアも出ており、宍戸ヒルズは相性の良いコースだ。好調のまま乗り込む今週も、活躍が期待される。

先週のミズノオープンでツアー初優勝を果たした平田憲聖 【Photo by Kenta Harada/R&A/R&A via Getty Images】

優勝者には米ツアーと欧州ツアーの出場権

 さらに若手で注目されるのは、25歳の金谷拓実。海外ツアーに積極的に出場している金谷は、今年2月のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」で優勝。念願の海外ツアー初優勝を果たした。もちろん、岩田寛、今平周吾、石川遼など、国内ツアーのベテランや中堅世代も揃って出場。国内ツアーの実力者が、今季初メジャーのタイトルに挑む。

 「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の優勝者には、欧州ツアー(DP ワールドツアー)の「BMW International Open」と、米国ツアーの「ZOZO チャンピオンシップ」の出場資格が与えられる。昨年の覇者である比嘉一貴は優勝の権利で出場した「BMW International Open」では10位に入り、その後も海外のツアーに積極的に出場。今週も国内ツアーではく、米国ツアーの「ザ・メモリアルトーナメント」に出場している。

 ツアープレーヤーの頂点を決めるメジャー大会であるだけなく、世界への扉を開く「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」。未来の大スターの輩出が期待される。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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