ドルトムント出身のロイスは、故郷のサッカークラブでユース時代を過ごし、2012シーズンから今日までの12年間、ブラックとイエローのチームカラーのユニフォームを身につけて戦ってきた。言い換えると、現在34歳のロイスは、ユース時代を含めてBVBチームメンバーとして計21年以上もの長きにわたり、BVBの中心的な存在として活躍してきたのだ。ロイスは現在、BVBでの素晴らしいキャリアの終わりで、新たな冒険を探し求めている。

BVBのCEOであるハンス・ヨアヒム・ヴァツケは、ファンから絶大な信頼を得ているロイスと、これまで彼が捧げてきたBVBへの貢献に賛辞を贈った。

「マルコ・ロイスは、このクラブで最も偉大な選手のひとりだ。彼はドルトムントで生まれ、ユースで約10年、トップチームで12年にわたってプレーし、長い間キャプテンも務めてきた。彼とボルシア・ドルトムントとのつながりは、類例のないほど特別だ。私たちはマルコの将来の成功を祈っている。なぜなら、ここドルトムントには、彼を必要とするエキサイティングなチャレンジが、この先に待っているからだ」

マルコ・ロイスは1995年から2005年までBVBユース代表としてプレーし、「ドイツ年間最優秀選手」として選出された2012年夏からは、メンヒェングラートバッハからBVBへと復帰した。ロイスは、2013年にイギリス・ロンドンで開催されたUEFAチャンピオンズリーグ決勝に出場した主要メンバーのひとりであり、過去にはDFBポカールの制覇を2度経験。2021年にはキャプテンとして、そのトロフィーを掲げている。攻撃的なスタイルが持ち味のロイスは、2018年から2023年までの5年間、BVBのキャプテンを示す腕章を巻いてプレーしてきた。彼はクラブを支えてきた偉大なる人物のひとりとして、永遠に語り続けられることだろう。現在までに424試合に出場し、168ゴール、128アシストを記録。2019年には2度目の「ドイツ年間最優秀選手」に選ばれている。

今回の発表にあたってのマルコ・ロイスのコメントは、以下の通り。

「所属クラブのボルシア・ドルトムントで特別な時間を過ごせたことに、信じられないほど感謝していますし、誇りに思っています。人生の半分以上をこのクラブで過ごし、もちろん困難な時間もあったけれど、毎日を楽しんできました。今シーズンの終わりに別れを告げるのはとても難しいことだと、すでに分かっています。しかし、今はっきりしていることは、まだ残っている最後の試合まで、集中して全力で戦うこと。それができることを、嬉しく思っています。私たちには、全員で一緒に達成したい大きな目標があります。そのためには、他のチームとは異なる特別なファンひとりひとりの存在が必要であり、長年にわたる驚くほど献身的なサポートに心からの感謝を表現できたらと思っています」