【試合結果】第72回黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会 決勝 VS サントリーサンバーズ

パナソニック パンサーズ
チーム・協会

熱いフルセットの激闘を戦い惜しくも敗戦

全員で記念撮影 【Panasonic PANTHERS】

スターティングメンバー 【Panasonic PANTHERS】

第72回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会の決勝が5月6日(月)にAsueアリーナ大阪(大阪府大阪市)で開催され、パナソニック パンサーズ(以下、パンサーズ)はサントリーサンバーズと優勝を懸けて対戦した。

【第1セット】
西山がサイドアウトを確実に得点して良い形でスタートを切ると垂水、仲本が落ち着いてサーブレシーブを返球して流れを作っていく。接戦の展開をブロックとディフェンスで粘り強く対応して、西山が苦しいトスをすべて打ち切り大きな得点源として活躍した。10-12でテクニカルタイムアウトを折り返すと、相手にサーブでプレッシャーをかけられてリードを広げられる。パンサーズも負けじとサーブで攻めていくと、深津がサービスエースを決めて14-16の2点差に詰め寄った。その後、ディフェンスで粘りチャンスを探るも16-20となりタイムアウト、清水と新を二枚替えで起用すると清水が鋭いスパイクを決めてチームを鼓舞する。しかし反撃は及ばず、第1セットを21-25で取られた。

【第2セット】
序盤は相手に先行されるが兒玉のサービスエースや思い切りの良いプレーで積極的に得点を奪いにいきリズムを掴んだ。1点差の展開が続く中、西山はエースとして多くの得点に絡んでいく。11-12でテクニカルタイムアウトを迎えると垂水の鋭いサーブから連続得点、西川のブロックも飛び出して13-12でリードを奪った。ここから気の抜けない点の取り合いが続き、終盤に差し掛かる場面ではサーブで崩されて連続失点、17-19で追いかける展開となった。タイムアウトを取ったあとは相手のミスを誘い19-19で再び同点の状況を作ると、リベロ永野のディフェンスから西山が決めて20-19のリードを奪う。垂水がサービスエースを決め、仲本の得点や西川のブロックで一気に連続得点し、接戦の第2セットを25-21で取り返した。

【第3セット】
序盤はクイックを絡めた攻撃で得点をあげるものの、ディフェンスから切り返されて5-9のリードを許した。仲本が鋭角なコースにスパイクを決めてサイドアウトを取ると、ブロックアウトやサーブで相手のリズムを狂わそうと奮闘した。9-14で引き離された場面で流れを変えるべく清水と新が出場する。しかし点差を詰めることはできず、13-20で大量リードされる苦しい展開となり仲本や西山、垂水が意地を見せて連続得点を奪った。最後までペースを握ることができず、17-25でセットを奪われた。

【第4セット】
追い込まれたパンサーズはサイドアウトから1点ずつ積み重ねて得点すると、西山のディフェンスや兒玉のブロックで流れを掴み7-5のリードを奪った。その後も1点を争う接戦の展開となり、パンサーズは粘り強いレシーブでアタッカーまでボールを繋いで得点をあげていき14-12とする。セッター深津はエースの西山、垂水を軸にトスを配分して得点を重ねると20-20で終盤を迎え、兒玉のブロックで22-22の同点としてディフェンスから西山が逆転のスパイクを決める。兒玉がクイックを決めて24-23とすると相手もサイドアウトを決め、デュースの激戦となる。終始積極的な姿勢を崩さなかったパンサーズは西川がサービスエースを決めて28-26としてセットを取り返した。

【第5セット】
先制点を西山が決め、チャンスを引き寄せるべく全員がサーブで攻めて相手にプレッシャーを与え続けた。一進一退の攻防が続く中、持ち味のディフェンスと繋ぎでリズムを作りシーソーゲームの展開を9-8と1点リードを奪った。また西山がサーブで相手レシーブを崩すと戻ってきたボールをそのまま得点、10-8のリードを作るが相手も粘り10-10の同点で終盤を迎えた。ここから積極的にプレーをするもののミスが出てしまい11-15でセットを奪われてフルセットの激闘は惜しくも敗戦となった。

パナソニック パンサーズ最終成績:準優勝
〇個人賞
敢闘賞:西山選手(初受賞)
ベスト6:垂水選手、西山選手(ともに初受賞)
ベストリベロ賞:永野選手(7回目)

〇試合後ティリ監督のコメント
本当に素晴らしい試合でした。
最後まで諦めずに闘っていて、本当に良かったです。
選手・スタッフの皆さん、ありがとうございました。長いシーズンお疲れ様でした。
応援してくださったファンの皆様も本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

〇試合後永野選手のコメント
今日はVリーグ優勝チームとの対戦で、そんな簡単に勝てる相手ではないということはミーティングでも話をしていて、やはりとてもタフな試合でした。
あの第5セットを勝ち切れないということはまだまだ僕らには力が足りなかったことを痛感しました。
私自身は引退しますけど、若い選手はこの悔しさを糧にしてまた頑張ってほしいと思います。
ファンの皆さんこれまでサポートしていただき本当にありがとうございました。

〇試合後兒玉選手のコメント
今日の試合はパンサーズとしてのラストゲームであり、私自身の引退試合でもあるということで特別な思いを持って臨みました。
その中で第1セットの入りは思うようなプレーをできませんでしたが後輩たちが烈火のごとくチームに刺激を与えてくれたので、それに感化されて自分のやるべきことに立ち返ることができました。少しずつ要所でブロックを止めたり、サイドアウトも取ることができたので良かったと思います。
結果は負けましたが、悔いのないくらい全てを出し切ることができた試合だったので本当に最高でした。
ファンの皆さん、長い間たくさんの応援ありがとうございました。
皆さんの応援が僕の力になりました!

闘志を全面に出してチームを牽引した深津英臣選手 【Panasonic PANTHERS】

全員で得点を取り喜ぶ選手たち 【Panasonic PANTHERS】

最後までチームを鼓舞したベテラン永野健選手 【Panasonic PANTHERS】

チーム最多得点の西山大翔選手 【Panasonic PANTHERS】

個人賞を獲得した3選手 【Panasonic PANTHERS】

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著者プロフィール

1951年創部され、これまでにリーグ2連覇(Vリーグ/V・プレミアリーグ/日本リーグ)や天皇杯・黒鷲旗大会を含めた史上初の国内タイトル3冠を3度達成している歴史と伝統があるバレーボールクラブです。 また、これまで多数の日本代表選手を輩出し、現在も数名の日本代表選手が所属しています。 「スポーツの文化の輪を広げ、創造する」「多くの人と感動・喜び・夢を分かち合う」「地域交流を深め、より良い社会の実現に貢献する」をミッションに掲げ、日々成長するクラブを目指しています。

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