特集:Jリーグ30周年~激動の時代を彩った偉大なチーム&プレイヤー

J史上最も速く、最も高く、最も強いプレーヤーは? Jリーガー部門別“スペシャリスト”ランキング

北條聡
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90年代後半から続いた磐田と鹿島の二強時代にしのぎを削った中山雅史と秋田豊。それぞれどの部門の歴代ベスト5にランクインしたのか 【写真:アフロスポーツ】

 いわば一芸に秀でた特殊能力の持ち主を選出する、Jリーガーのスペシャリストランキング。前編に引き続き、フリーライターの北條聡氏に選んでいただくのは、「スピードスター部門」「ストロングヘッダー部門」「デュエル・ボール奪取部門」、そして「リーダーシップ部門」の4つだ。往年のスター選手が歴代ベスト5に名を連ねる中、高速化時代を象徴するように、「スピードスター部門」では3人の現役プレーヤーが──。

◇スピードスター部門

爆発的なスピードと決定力で浦和のカウンターを完結させたエメルソン。オフサイドぎりぎりで飛び出すラインブレイクは副審泣かせだった 【写真:アフロスポーツ】

(カッコ内はJリーグの所属クラブ/※現役)
1位:エメルソン(札幌、川崎、浦和)
2位:岡野雅行(浦和、神戸、鳥取)
3位:前田大然(松本、水戸、横浜FM)※
4位:永井謙佑(名古屋、FC東京)※
5位:古橋享梧(岐阜、神戸)※


 このジャンルの宝庫と言えば、浦和レッズ。とりわけ、鮮烈だったのがエメルソンと岡野雅行だ。ひとたび走り出したら捕獲不能。前者はJ1史上最もスリリングなカウンターアタックの急先鋒となり、この分野のパイオニアたる後者はボールを追うだけでスタンドから大きなどよめきが起きた。

 彼らに続く“韋駄天御三家”が前田大然、永井謙佑、古橋享梧だろうか。俊足の選手が増えた現在でもこの3人は別格だ。前田と永井は超速プレスでボールを刈り取り、そのままフィニッシュに持ち込む規格外のスケール。他方、瞬時にハイラインをブレイクして点を取り切る古橋の力量は歴代の日本人で最高峰だろう。現役組に偏った人選は高速化時代の表れ――。
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