福留孝介が考える侍ジャパン最強布陣は? 村上宗隆の“後”を打つ打者が相当なキーになる
精神的な柱が必要「ダルにみんなが一目置く」
福留氏は、短期決戦にはかつてのイチローのような絶対的な存在が必要だと訴える 【写真は共同】
福留氏が日の丸を背負った2大会では、イチローという絶対的な存在がいた。今回、投手陣での適任は最年長右腕。「ダルビッシュ選手にはみんなが一目置く。そういう選手は短期決戦には絶対いた方がいい。困った時にみんなと一緒にアタフタしない。全体を俯瞰して見ることができる選手がいることは大事」と実感を込める。野手陣の方も心配はしていない。「まず鈴木誠也選手がいる。中村悠平選手(ヤクルト)がいてくれるのは大きいんじゃないですかね。あとは山川選手、山田選手あたりがまとめていってくれればいいですね」と望む。
もちろん勝ってほしいのは言うまでもない。ただ、未来ある選手ばかりだからこそ「行けるところまで行って、いろいろ経験してほしい。これから先、自分のために何かつながることもある」とエールを送る。まずはチームのため、自分自身のため、それが野球界のためになる。「昨年あれだけサッカーが盛り上がった中で、次は野球が盛り上がる番。子どもたちに夢を与えられるのが、このメンバーだから」。ユニホームを脱いだ45歳は、30人の侍の背中をそっと押した。
(企画構成:スリーライト)