「知られざる欧州組」の現在地

5大リーグ進出目前の日本人タレントは? ステップアップ移籍「期待度ランキングトップ10」

舩木渉
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パリ五輪でキャプテンを務め、シント=トロイデンでも絶対的な地位を築く藤田。体もひと回り大きくなり、欧州5大リーグへと羽ばたく準備はできている 【Photo by Vincent Kalut / Photonews via Getty Images】

 ポルトガルやベルギーといった中堅国のリーグや、欧州主要国の下部リーグで戦う日本人プレーヤーたち。メディアに頻繁に取り上げられるわけではないが、彼らも将来のメガクラブ行きを目指して、日々研鑽を積んでいる。ここでは近い将来のステップアップ移籍が期待される10人をピックアップし、ランキング形式で紹介する。

10位:田中碧(リーズ/イングランド2部/26歳)

 今季からFLC(フットボールリーグ・チャンピオンシップ=英2部)のリーズ・ユナイテッドに加入した田中は、序盤戦こそ途中出場が多かったものの、昨年10月以降はボランチとして不動の地位を築いている。

 10月、11月は2カ月連続でクラブの月間MVPに輝き、年が明けた1月4日のハル戦では加入後初ゴールを記録。リーグの週間ベストイレブンにも選ばれた。

 当然ながら評価は急上昇中で、他クラブからの注目度も上がっているだろう。ドイツ2部のデュッセルドルフから“世界一レベルの高い2部リーグ”とも言われるFLCに活躍の場を移し、今季終了後には満を持して5大リーグへの挑戦に打って出るか。

 ただ、その能力や実績を考えれば現状のパフォーマンスに驚きはない。今回のランキングから前田大然や旗手怜央(ともにセルティック/26歳)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ/27歳)、上田綺世(フェイエノールト/26歳)といった田中と同世代の選手たちを外したのも同じ理由からだ。彼らの5大リーグへのステップアップ移籍は時間の問題と言えるのではないだろうか。
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著者プロフィール

1994年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学スポーツ科学部卒業。大学1年次から取材・執筆を開始し、現在はフリーランスとして活動する。世界20カ国以上での取材を経験し、単なるスポーツにとどまらないサッカーの力を世間に伝えるべく、Jリーグや日本代表を中心に海外のマイナーリーグまで幅広くカバーする。

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