春季キャンプで見たい! 期待の若手をチェック

春季キャンプで見たい期待のセ・リーグ若手投手7選 里崎智也&谷繁元信が気になる昨年、今年のドライチ投手

前田恵

谷繁氏が注目するのは、ファンのアンケートでも4位に入ったDeNAの小園健太。2年目のキャンプでどれだけ力を付けるか注目だ 【写真は共同】

 2月1日、西武を除く11球団が春季キャンプに突入する。キャンプで選手個々がどんな課題に取り組み、どんな成長を見せてくれるか楽しみなファンも多いだろう。充実したキャンプを送り、今シーズン一気に大ブレイクする選手は誰なのか? 今年もキャンプ取材を控える谷繁元信氏、里崎智也氏に、キャンプで見たい期待のセ・リーグの若手投手について話を聞いた。

吉村貢司郎が一気にヤクルトのエースに躍り出るか

ヤクルトのドラフト1位・吉村貢司郎の名前を真っ先に挙げた里崎氏。早く実際のピッチングを見てみたいと話す 【写真は共同】

――「キャンプでぜひ見てみたい、イチオシの若手選手」、まずはセ・リーグの投手陣からおひとりずつ、名前を挙げていただけますか?

谷繫 僕は小園健太(DeNA)投手ですね。市立和歌山高校から一昨年のドラフト1位で入団し、昨年は球団の育成プランのもと、1年間鍛えてきました。おそらく今年は一軍デビューし、ある程度投げさせるでしょう。将来的に、どんなピッチャーになっていくのか興味があるところで、やはりプロ野球選手としての出だしは非常に大事。まずキャンプで見ておきたいですね。

里崎 僕はルーキーでいきます。東芝から昨年秋のドラフト1位でヤクルトに入団した、吉村貢司郎投手。うまくいけば新人王も狙えるのではないかというくらい、評判が高いですよね。実際、昨年日本シリーズ前のヤクルトとの練習試合でも、結構いい球を投げていましたし。

――三冠王の村上宗隆選手からフォークボールで三振を奪いましたね。

里崎 だから、彼が一軍キャンプでどんな姿を見せてくれるのか。一気にヤクルトのエース候補に躍り出る可能性もあるので、ぜひ生で見てみたいですね。

谷繫 そういうピッチャーがドラフトで取れたのは大きいね。なんだかんだ言ってヤクルトは先発がいるようでいないから。

里崎 そうなんですよ。昨年はリーグ優勝したとはいっても、2ケタ勝った選手がいない(注・木澤尚文とサイスニードが共に9勝でチーム最多)。もし吉村投手がうまくハマれば面白いと思いますね。

谷繫 僕はまだ、吉村投手はほんの少し映像でしか見たことがないよ。

里崎 僕もスポーツニュースとか、ドラフトのときの紹介VTRで見ただけですよ。でも、そこでみんなが「彼はいいぞ」と絶賛していたじゃないですか。

谷繁 高津監督も「今年の(ドラフトの)先発候補でナンバーワン」とか言っていたらしいね。

里崎 だから、早く実際のピッチングを見てみたいですよね。

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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