「出てきてくれないと楽天の未来はない」 かみじょうたけしが大きな期待を寄せる若手選手とは?
金曜日に勝つことと、後半の戦い方がポイントになりそうな2023年の楽天 【写真:共同通信社】
第9回目となる今回は東北楽天ゴールデンイーグルス編。『高校野球大好き芸人』としてもおなじみ、楽天ファンの芸人・かみじょうたけしさんとライター菊地高弘さんの対談をお届けします。
金曜日が移動日だったら優勝していた!?
期待の大きかった早川隆久(左)と瀧中瞭太(右)の不調が痛かった2022年の楽天 【写真:共同通信社】
かみじょう よろしくお願いいたします!
菊池 2022年は楽天としては、少し消化不良だったのかなと思うのですが、かみじょうさん的にはいかがでしょうか?
かみじょう そうですねぇ。全然ダメでしたねぇ。悔しいシーズンでした。
菊池 成績的に振り返ると、69勝71敗3分け、チーム打率の.243はリーグ3位、チーム防御率の3.47はリーグワースト。
かみじょう そうなんですよね......。
菊池 何よりもシーズンの序盤が良かっただけに......。
かみじょう そうですねぇ。序盤は11連勝とかもあって、一時は勝率8割くらいいってたんちゃいますかねぇ? 5月の前半くらいまでは。
菊池 貯金も最大18まで行きましたね。
かみじょう でも毎年春先の楽天はまぁまぁ強いので、2017年シーズンやったかな? 貯金30くらいあってそこからまくられたんで、僕はそんなことはないんですけど、黒帯を巻かれている楽天ファンの方は一喜一憂していなかったと思いますけどね。
菊池 なるほど。今は良くてもダマされないぞ! みたいな?
かみじょう そうですそうです! 「定期的にちょろっと負けといた方がえぇんちゃう?」ぐらいに思っていたと思います。「勝ちすぎて怖い怖い!」みたいな。
結局11連勝したあと、次の11試合で2勝9敗ですから、結局22試合で貯金は4っていうことですからね。「アクティブファンドか!」いうくらいのすごいアレ(上下動)でしたから。あぁいうことされると気持ちがしんどいんですよね(笑)。だからファンはしんどいシーズンやったと思いますけどね。
菊池 そんな2022シーズンに100点満点で点数をつけると何点になりますか?
かみじょう 40点くらいじゃないですかねぇ。
菊池 結構辛口ですね。
かみじょう こんなん言うたら失礼かも分からないですけど、例えば日ハムさんとか、新庄(剛志)さんが初めて(監督を)やられるということでしたけど、(楽天も)全く同じ感じやったら80点くらいでもいいと思うんです。でも楽天は優勝争いというか、優勝できると信じていたので、そのなかでの序盤ああいうことがあったけども結局最後勝ちきれず、3位にも入れずに4位。
「なんやねん! 3位入っとかんかいな!」とかいろんなモヤモヤもあって。20点でもいいくらいですね。それくらいチームに期待しているからこそ、「そこまでできるはずやん!」って思っているからこその点数ですけどね。
菊池 これからチームを作っていくんだよというよりは、この数年間で戦力も整えてきて「今年が集大成だ!」というのが2022年だったわけですもんね。
かみじょうさんから見て、失速してしまった原因と言いますか、この辺がポイントだったかなと感じる部分はあるでしょうか?
かみじょう 5月の涌井(秀章)投手の離脱は痛かったなというのと、思ったほど先発の瀧中(瞭太)、早川(隆久)が僕の予想よりちょっと奮わなかったかな、期待していた数字よりは。あとは、何かのせいにしたらダメですけどみんな「金曜日」のせいにしていると思いますね(笑)。
(編集部注:2022年の金曜日の成績が2勝22敗、勝率.083)
菊池 (笑)。
かみじょう 最後の方は「金曜日が悪いんちゃうん?」ってファンは言い出して、「金曜日が移動日やったら優勝してたんちゃうん?」「移動日、金曜日でええやん」とかね(笑)。「ホークスにもオリックスにも負けてないやん。フライデーズっていうチームに負けたんちゃうん?」、そんな『金曜フライデーズ』みたいな架空のチーム作ってね、「あそこに一番負けたね」みたいなね(笑)。
本当、金曜日に勝てなかったですからね。金曜日にやられました。5月の13日の金曜日から一度も勝てなかったです。
菊池 13日の金曜日から!?
かみじょう はい、まさにそう。19連敗でしたね。本拠地にいたっては、2021年シーズンの6月くらいから金曜日は勝っていないですからね。1シーズン半くらい勝ってないですから。
菊池 金曜日だけで貯金18の分を吐き出して感じがありましたもんね。
かみじょう 吐き出してさらにマイナスですよね、本当に(笑)。