5大会連続の出場となるメキシコ。1次ラウンドが自国開催となった前回大会は、イタリアとの初戦で9回裏に4点のリードをひっくり返される痛恨の敗北。その後はベネズエラを相手に勝利を収めたものの、3試合で28失点と投手陣に大きな課題を残し、2大会続けて1次ラウンドでの敗退に終わっている。

　雪辱を期する今大会では、昨季メジャーで最優秀防御率のタイトルに輝いたドジャースのJ.ウリアスが、代表チームのキャプテンとして参戦。そのほかにも有力な投手が複数出場する見込みで、前回大会での経験を糧に投手陣の強化を図っている。世界ランキングは5位につけているものの、ここまでのWBCでは大きな結果を残せていない。今大会では上位進出を果たしたいところだ。

　前回大会では予選を勝ち上がって本大会に出場したコロンビア。1次ラウンドでアメリカ、ドミニカ共和国と同一グループとなったため、開催前から厳しい戦いが予想されていた。ところが、初戦となったアメリカとの試合では、接戦を演じて延長までもつれる展開に。惜しくも2-3で敗れたものの、優勝を果たすこととなる相手にほぼ互角に渡り合って見せた。続くカナダ戦で大会初勝利を収めると、ドミニカ共和国との試合でも延長戦を繰り広げている。1次ラウンドで敗退したものの、前回大会で躍進を果たしたといえるだろう。

　有力なメジャーリーガーの参加は少数ながら、爪痕を残したコロンビア。今大会はメジャーで実績のあるベテランと勢いのある若手で構成される見込みだ。かつてソフトバンクでもプレーしたJ.カブレラ監督のもと、新進気鋭のチームが今大会で大番狂わせを起こすかもしれない。