苦しみ続けた東山のエース阪田 「夢の国立」で真骨頂を見せられるか
C大阪に内定している東山のエース阪田。苦しんだ末に国立の舞台までたどり着いた 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】
C大阪への加入が内定しているエースMF阪田澪哉(3年)は「チームとして、昨年成し遂げられなかった(4強入りを果たすための)ベスト8の壁を乗り越えた。なおかつ、インターハイではPK戦で負けてしまったので、今回はPK戦でも勝って次に進めて良かった」と笑顔を見せた。4試合に出場して1得点はエースとしては少なくも見える。単独突破で何度も会場を沸かせているかと言えば、それも少し違う。それでも「自分で言うのも何ですけど、良い感じで来ているかなと思います」と言うのには、理由がある。
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サイドアタッカーの阪田、22年3月にプロ内定も夏は不調
阪田は、春からコンディションを上げるのに苦労した。夏のインターハイでも全国大会に出場したが、得意のサイドアタックはキレを欠いた。3回戦で矢板中央高校(栃木)にPK戦で敗れた際に、福重良一監督は「昨年(全国に)出たから良いわけでもない。昨年出ている選手が、軸になる選手が、自覚を持ってチームを引き上げるところを、指導者ではなく選手が引っ張れば変わってくる。(阪田は)新チームで10番を付けていて、そういう意識はある。ただ、体調不良からコンディションが良くないのが続いていて、大会中に上がってくればと思ったが、上がらなかったのは、こちら(指導陣)の持って行き方も良くなかったのかと反省している」と話していた。エースとしてチームを引っ張るべき立場でもあり、自身の不調は大きな悩みの種となった。