連載:元WBC戦士は語る―侍ジャパン優勝への提言―

WBCで大谷翔平を最大限に活かす意思疎通 岩隈久志氏が語る最強チームに必要な「和」

小西亮(Full-Count)

WBCで優勝するためには大谷翔平の活躍が不可欠。大谷を活かすためにはチーム内での意思疎通が大きなカギを握ると岩隈久志は話す 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 球史を塗り替え続ける二刀流が、日の丸を背負う。考えただけでワクワクする日々が、3月にやってくる。野球世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の第5回大会に、エンゼルスの大谷翔平投手が参加を表明。3大会ぶりの悲願を目指す侍ジャパンにとっては、なんとも心強い。

 「キーマンはやっぱり大谷選手でしょ」。2連覇を果たした2009年の第2回大会で決勝のマウンドを託された岩隈久志氏は、その存在がチームに与える影響を語る。打者としての期待はもちろん、投手としてもチームを引っ張っていってほしい立場。世界を驚かせるべく「力を見せつけてほしい」と期待する。

世界中で注目される大谷の侍ジャパン参戦

侍ジャパンでの大谷翔平の存在感を強調する岩隈久志 【撮影:スリーライト】

 待ちに待った報告に、SNS上が沸き立った。2022年シーズンを終えて1カ月余りが経った昨年11月17日、大谷が自身のインスタグラムを更新した。ア・リーグ西地区3位でポストシーズンを逃した悔しさと応援への感謝とともに、決意が綴られていた。

「またシーズン中よりお話しいただいていたWBCの出場に関しましては栗山監督に出場する意思がある旨を伝えさせていただきました。各国の素晴らしい選手や5年ぶりに日本のファンの皆様の前で野球ができるのを楽しみにしています!!」

 いまやメジャーの顔となった28歳。2021年は打者としてリーグ3位の46本塁打、投手としても9勝を挙げてMVPに輝いた。2022年は34本塁打とアーチは減ったものの、マウンドでの進化を披露。メジャー自己最多の15勝をマークした。

 侍ジャパンを率いる栗山英樹監督も二刀流での起用を示唆する中、岩隈氏も改めて大谷の存在の大きさを強調する。

「メジャーを代表する選手、二刀流をやって、誰もが認めている選手。日本代表のユニホームを着て戦うということは、世界中でも注目されると思う。もちろん先発でしっかりやってくれるでしょう」

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著者プロフィール

1984年、福岡県出身。法大卒業後、中日新聞・中日スポーツでは、主に中日ドラゴンズやアマチュア野球などを担当。その後、LINE NEWSで編集者を務め、独自記事も制作。現在はFull-Count編集部に所属。同メディアはMLBやNPBから侍ジャパン、アマ野球、少年野球、女子野球まで幅広く野球の魅力を伝える野球専門のニュース&コラムサイト

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